Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
歴史地理学 I 野口 剛
選択  2単位
【史】 14-1-1334-3357-10

1. 授業の内容(Course Description)

 この授業は、文献・地名・地形・遺跡の状態などから総合的に過去の現象を考えていこうとするものです。具体的には日本の古代の道の問題を扱ったテキストを読みながら、多くの作業をやっていきます。作業には歴史辞典・地図帳などを多用しますので、地名や用語などが調べられるものを各自で用意して下さい。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 この授業の目的は3つあります。1つは古代日本における空間的位置関係を明確に把握すること、2番目には日本歴史に関する基礎的知識を確立すること、そして3番目には歴史地理学というものの研究方法を理解することです。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業に出席することが大前提です。その上で授業における作業、レポート、毎回の提出物、試験によって評価します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 中村太一著『日本の古代道路を探す』 平凡社新書

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 学期中に2回の課題を出します。6,000字(400字詰原稿用紙なら15枚)程度のレポートにして提出してもらいます。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 とにかくMELICを効果的に使って下さい。この授業を契機として前期に20冊以上の本を読むようにして下さい。第1回は学習方法や評価についての話をしますので、必ず出席して下さい。万一、出席できない者は、事前に私の研究室に連絡して下さい。9号館1階第2研究室です。わたくしが不在の場合は、研究室前の連絡袋に書面で提出して下さい。なお、「授業の計画」の進度については多少変更の可能性があります。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 授業の進め方 評価の方法
【第2回】
 テキスト プロローグ
【第3回】
 テキスト 駅伝制とは何か
【第4回】
 官道の種類と変遷
【第5回】
 文献史料にあたる
【第6回】
 地理資料から探す
【第7回】
 考古資料からのアプローチ
【第8回】
 計画道路の源流へ
【第9回】
 計画道路網はいかに計画されたか
【第10回】
 山陽道の駅家
【第11回】
 駅家はどういう構造になっていたか
【第12回】
 播磨国の山陽道駅路
【第13回】
 東国駅路網の再編
【第14回】
 古代官道はどのように変革されたか
【第15回】
 まとめと試験