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授業の内容(Course Description) |
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まず、現代の歴史学のありように大きなインパクトを与えた、と考えられる、ウォーラーステインの世界システム論を取り上げ、紹介します。世界システム論については、「西洋を偏重している」などの批判があるのも事実であり、そうした見解についての検討を行います。ついで、近年広く行われるようになった、世界の歴史を一体的なものとして捉えようとする、グローバル・ヒストリーの研究動向に注目します。最後に、近年のメディア革命の進展をふまえて、コミュニケーションの観点から世界史を論じる可能性についても、考えてみたいと思います。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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歴史学のありようについて広い知見を持ち、自らもそれについて考えを進めていけるような、「知的装備」を身につけてほしいと思います。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末に、授業内容に関する論述形式での試験を行い、成績評価の基本にします。出席状況も注視します。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献を、授業中に紹介します。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業中に紹介された研究書や、自分でみつけた講義内容に関連する文献を読み、自発的に勉強を進めることを期待します。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義科目ですが、授業への積極的な参加を歓迎します。わからない部分、より立ち入った説明を聞きたい部分があれば、授業中でも挙手をして質問して下さい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業内容について、ガイダンスを行う。 【第2回】~【第4回】 「世界システム論-ウォーラーステイン」について、論じる。 【第5回】~【第7回】 「世界システム論-ウォーラーステインへの批判」について、論じる。 【第8回】~【第11回】 「グローバル・ヒストリー」について、論じる。 【第12回】~【第14回】 コミュニケーションの観点から世界史を語る可能性について、検討する。 【第15回】 後期をまとめ、試験を行う。
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