Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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西洋史演習1C- I 森谷 公俊
選択必修  2単位
【史】 14-1-1340-0538-01

1. 授業の内容(Course Description)

 紀元前1世紀のローマでは、有力政治家たちによる合従連衡と武力抗争が続いた。これは「内乱の百年」と呼ばれ、ローマが共和政から帝政へと移行する過程であった。この時代に活躍した政治家のうち、最も重要でかつ最も史料の豊富なカエサルを取り上げ、彼に関する専門研究および伝記、それにカエサル自身の著作『ガリア戦記』を読解する。ガリア戦争終結までのカエサルの生涯とローマの政治過程を詳しくたどりながら、史料解釈と政治史研究の方法を学んでいく。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 テキストと研究文献の基本的な内容を理解し、史料を読解して課題をまとめ、発表と討論ができること

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席30%、討論への参加40%、総括レポート30%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 長谷川博隆『カエサル』講談社学術文庫(ブックセンターで購入すること)
 ゴールズワージー『カエサル』(上・下)白水社(図書館2階の指定図書を利用)
 高橋宏幸『「ガリア戦記」:歴史を刻むペンと剣』岩波書店(図書館2階の指定図書を利用)
 カエサル『ガリア戦記』講談社学術文庫(プリントを配布)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 毎回、テキストの指定された範囲をあらかじめ読み、発表用のメモを用意してくること。
 欠席した場合は、その回の課題を所定の答案用紙に書いて、次の授業で提出すること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 黙って座っているだけの者には単位を出さない。
 声を出すことが嫌いな者は受講しないこと。
 夏休みに読書の宿題を出す。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション
 古代ローマ史概説・テキストの説明
【第2回】~【第4回】
 長谷川博隆『カエサル』により、カエサルの生涯を概観する
【第5回】~【第9回】
 ゴールズワージー『カエサル』1~16章(ガリア戦争終結まで)により、政治家カエサルの活動を深く考察する
【第10回】・【第11回】
 『ガリア戦記』のテキストを読み、カエサルの文人としての才能を理解する
【第12回】~【第14回】
 高橋『「ガリア戦記」:歴史を刻むペンと剣』により、ガリア戦争の意義を考察する
【第15回】
 総括レポートの作成