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授業の内容(Course Description) |
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この授業は大学院の博士課程向けに設定されているものである。従って、既に修士課程において近世・近代史を専攻し、さらに学習を深めたいと希望する院生が対象となる。参加院生は当然ごく少数となり、教員と対面するような状態で進行されるため、単なる授業ではなく、院生が希望する題材・史料などを使用し、それについて院生が報告する、あるいは相互に内容につき議論するなどという演習に准ずる形のものである。 近世・近代史特殊研究とあるが、これは主体がその時代に置かれるという意味であり、院生の専攻分野や希望内容によっては、それ以外の時代・時期の史料等も扱うことは可能である。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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参加院生の報告、また教員と相互の議論などにより、またそれらを通じて共同作業的に扱う題材の解釈・理解を進め、院生の博士論文の構想形成や、あるいは使用史料の解読などを行い、執筆されるべき論文の具体的な部分の構築、及び内容の向上等に資することを目的とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席は成績評価の前提となる必要条件である(但し論文作成期間については考慮する)。それを満たした上で、授業中における報告・議論の状況などを勘案して、成績を評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは使用しない。参加院生の希望によって、さまざまな題材を扱うことになるので、それらに関連する史料・論考等を適宜指示するつもりである。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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博士課程院生対し特に指摘する必要もないものと考えるが、取り扱う題材についての研究史とその整理、年代認識の深化、比較検討可能な史料の確保などのため、関連書籍・論文・史料その他参考書等を自力で捜索し、できる限り多量に読み込んでおくこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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近世・近代史研究という分野は設定されているが、その周辺の時期・分野を専攻する院生であってもある程度の対応は可能なので、院生には積極的な参加を期待したい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス。参加院生がどのような分野を専攻し、その中のどの問題につき関心を持ち論文作成の意図を持っているかといったことを確認し、それに沿った授業の組み立て、及び具体的進行方法を共に考える。 【第2回】~【第14回】 上の方向性に従って、報告・解読・議論等を毎回行っていく。 【第15回】 全体の総括。
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