Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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パーソナリティと臨床 毛利 伊吹
選択  2単位
【心理】 14-1-1360-0532-01

1. 授業の内容(Course Description)

 心理相談や援助に先立って、対象となる人はどのようなことを希望しているのか、また、その人のパーソナリティや、その人が置かれている環境はどのようなものなのか等を理解することが重要です。その上で、適切な援助方法が検討されます。では、臨床心理士は、パーソナリティをどのように理解しようとしているのでしょうか。パーソナリティは、悩みとどのように関わっているのでしょうか。そして、パーソナリティ理論と心理療法はどのような関係にあるのでしょうか。
 この授業では、主として臨床心理学の視点からパーソナリティについて学びます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 心理的援助におけるパーソナリティ理解の重要性について知ること。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 学期末に試験(持ち込み不可)を実施する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 ・基本図書(購入を義務付けるものではありません):
  ①榎本 博明・堀毛 一也・安藤 寿康 2009『パーソナリティ心理学―人間科学、自然科学、社会科学のクロスロード 』有斐閣 
  ②小塩 真司・中間 玲子 2007『あなたとわたしはどう違う? ― パーソナリティ心理学入門講義』ナカニシヤ出版
  ③鈴木 乙史・佐々木 正宏 2006『人格心理学―パーソナリティと心の構造』河出書房新社 
  ④戸田 まり・サトウ タツヤ・伊藤 美奈子 2005『グラフィック性格心理学』サイエンス社 
 ・その他の参考図書(購入を義務付けるものではありません):
  馬場 禮子 2003『臨床心理学概説』放送大学教育振興会
  榎本 博明 1998『「自己」の心理学―自分探しへの誘い』サイエンス社
  イアン・ディアリ、繁桝 算男 (訳)、松原 達哉(訳)2004『1冊でわかる知能』岩波書店
  小此木 啓吾(編)、馬場 謙一(編)1977『フロイト精神分析入門(有斐閣新書)』有斐閣
  佐治 守夫(編)、飯長 喜一郎(編)1983『ロジャーズ クライエント中心療法(有斐閣新書)』有斐閣
  佐藤達哉 1997 『知能指数』 講談社現代新書

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 参考文献として上に挙げた①~④のいずれかを少なくとも1冊は読み、パーソナリティの基礎について自主的に学ぶこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 私語など他の受講者の妨げとなる行為は慎んでください。
 授業に関連したアンケート調査の実施を行うことがあります。
 授業の計画は進行状況等に応じて変更する場合があります。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 臨床心理士の仕事
【第3回】
 心理アセスメント
【第4回】
 パーソナリティの検査①
【第5回】
 パーソナリティの検査②
【第6回】
 知能について
【第7回】
 知能の検査
【第8回】
 精神分析の視点①
【第9回】
 精神分析の視点②
【第10回】
 クライエント中心療法の視点①
【第11回】
 クライエント中心療法の視点②
【第12回】
 自己概念
【第13回】
 ストレスと適応
【第14回】
 予備日
【第15回】
 まとめ・テスト