Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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社会精神医学概論 大塚 秀実
選択  2単位
【心理】 14-1-1360-1244-02

1. 授業の内容(Course Description)

 社会精神医学とは、精神医学的な問題が生物・心理・社会の影響を受けていることを前提する学問である。2011年に起きた東日本大震災は、災害時の健康支援にはどんな支援ができるだろうか、という疑問を投げかけた。また、日本で餓死する人がいたという出来事は、私たちに驚きを与えるのに十分であった。こうした問題は、専門家だけが取り組めば解決に向かうものではない。誰もが身近な問題であると捉えることによってはじめて、現実味を帯びてくるものである。
 社会的な問題と精神医学が関連する分野を広く学び、身近な問題として認識できるようになること。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 この講義では、精神医学と社会が関連する分野を広く紹介するつもりである。学生自身が精神疾患や精神疾患が生じる背景に目を向け常に関心を抱くこと。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 試験100%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 適宜授業内にて提示する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 毎回授業で扱ったことについて論文や書物を読み、考えを深めること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 社会で起こる出来事に興味関心を抱くこと。
 講義内容は進行状況に合わせて適宜修正する。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 授業ガイダンス
【第2回】
 災害支援とメンタルヘルス①
【第3回】
 災害支援とメンタルヘルス②
【第4回】
 災害支援とメンタルヘルス③
【第5回】
 精神医学と貧困問題
【第6回】
 うつ病とは何か
【第7回】
 発達障害と精神医学
【第8回】
 ひきこもりと精神医学
【第9回】
 自殺の問題
【第10回】
 社会精神医学とは何か
【第11回】
 現代社会における精神疾患の位置づけ
【第12回】
 こころの病の捉え方
【第13回】
 社会構造の変化とメンタルヘルス
【第14回】
 臨床心理士の仕事とは何か
【第15回】
 まとめ・試験(予定)