Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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実験心理学研究法 I 實吉 綾子
選択  2単位
【心理】 14-1-1360-1762-01

1. 授業の内容(Course Description)

 心理学はヒトの心の働きを客観的なデータに基づいて解明しようとする学問である。しかしヒトの心は長さや重さのように簡単に測定することはできない。そのため実験心理学では、ヒトの心を測るために様々な工夫をこらした手法が用いられてきた。この授業では、主に基礎心理学の分野において用いられる実験計画法、実験研究法について学ぶことを目的とする。測定対象に応じた実験計画の立て方、混交要因の統制、研究における倫理問題などについて基本的な事項を広く取り上げる。また、収集データの解析、解釈の仕方についても実際のデータを用いて解説する予定である。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 実験心理学の研究手法についての理解を深め、自分自身で心理学実験を計画、実施するための基本的な知識と技術を身につけることを目標とする。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席状況と課題提出状況によって評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 『フリーソフト「R」ではじめる 心理学統計入門』、実吉綾子、技術評論社

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業で学んだ内容を自らの手で何度も確認する事が、技術修得のためには重要である。復習のために、自宅でも利用できるソフトなどを紹介する予定である。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 実験者となって実験を実施するには、自らが主体的に動かなければ始まらない。この授業は、受動的に何かを教わるのではなく、積極的に実験技術を習得しようという気持ちで出席することが重要である。なお3年次の特殊実験演習において基礎心理学コースを希望するものはぜひ受講すること。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション:心理学における実験とは何か
【第2回】
 心理学実験の歴史(1)
【第3回】
 心理学実験の歴史(2)
【第4回】
 実験計画の立て方(1)
【第5回】
 実験計画の立て方(2)
【第6回】
 実験計画の立て方(3)
【第7回】
 心理学実験の実際(1)
【第8回】
 心理学実験の実際(2)
【第9回】
 データ分析について(1)
【第10回】
 データ分析について(2)
【第11回】
 データ分析について(3)
【第12回】
 データの解釈と考察について
【第13回】
 研究報告書の書き方について
【第14回】
 プレゼンテーションソフトによる研究報告について
【第15回】
 全体のまとめ