Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

デイケアの臨床 佐々木 真一
選択  2単位
【心理】 14-1-1360-3345-01

1. 授業の内容(Course Description)

 精神科デイケアの内容や目的・意義について講義します。精神科デイケアを切り口に、医療や福祉の諸制度・施策、精神疾患や精神障がいについて、さらには精神疾患を持つ当事者や支援する方々の「想い」まで、広く扱います。詳細は、別記の「授業計画」の通りです。授業計画は、講義の進行の具合や外部講師の都合等により、内容が前後したり変更したりすることがあります。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 臨床心理専門職・福祉職等の対人援助専門職に就こうとする人だけでなく、一市民として必要な、精神保健医療福祉についての最低限の知識を身につけること。精神疾患を持つ当事者が抱える諸問題について正しく理解し、精神疾患を持つ当事者と共に生きる市民として、偏りのない公正な認識を獲得すること。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 主にテスト(記述式、授業中配布するレジュメのみ持込み可とする予定)によるが、授業への出席状況も加味します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 授業中配布するレジュメをもとに講義を進める予定です。参考書や文献等は適宜紹介するので、学習に役立ててください。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 時間の限られた講義では、扱いきれない学習内容が多々あります。紹介した参考書、文献等を活用し、積極的に学習を進めてください。皆さんが関心を持ったテーマについて、事前事後の自己学習を推奨します。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 文字には表しにくい「ライブ感」を大切にしたいので、くれぐれも授業には参加し、質問・発言等積極的に行ってください。言うまでもないことですが、講義中の私語や、不急不要の離席等は控えてください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション(講師自己紹介、講義の進め方等)、「精神科デイケア」とはどんな所か
【第2回】
 デイケアの利用者を理解する(1)
 精神疾患と精神障がいについて
【第3回】
 デイケアの利用者について理解する(2)
 精神疾患の治療とリハビリテーションについて
【第4回】
 デイケアの利用者について理解する(3)
 精神障がい当事者の置かれた現状
【第5回】
 外部講師を招いての講演会・パネルディスカッション
 (「精神科の病気と回復、現在の生活について」)
【第6回】
 精神科デイケアの活動・プログラムの実際(1)
 どんなことを行っているのか
【第7回】
 精神科デイケアの活動・プログラムの実際(2)
 心理教育・SST・認知行動療法について
【第8回】
 精神科デイケアの活動・プログラムの実際(3)
 活動の工夫について
【第9回】
 精神科デイケアを取り巻く諸制度・施策について(1)
 社会保障と医療・福祉について
【第10回】
 精神科デイケアを取り巻く諸制度・施策について(2)
 精神保健医療福祉の諸制度・施策
【第11回】
 精神障がい当事者の就労支援について
【第12回】
 外部講師を招いての講演会・パネルディスカッション
 (「精神障がい当事者にとって『働く』とは」「精神障がい当事者と共に働くとは」)
【第13回】
 精神科デイケアを取り巻く諸制度・施策について(3)
 精神障がい当事者の生活を支える
【第14回】
 精神科デイケアの治療的特徴を振り返る
【第15回】
 まとめ、様々な形態の精神科デイケア