1. |
授業の内容(Course Description) |
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英語はヨーロッパの端にある島国で使われていた一地方の言語にすぎなかった。それが世界の政治・経済・文化を語るために不可欠な主要言語と見なされるようになっていったのはそれほど昔のことではない。その背景には、イギリスとアメリカの政治的勢力の拡大がある。English Heritage IIIでは、近代市民社会が成立しイギリスがヨーロッパで次第に地歩を固めていき、アメリカが独自の道を歩み始める十八世紀末から十九世紀中葉までを扱い、その時代の文学作品などを手がかりに英語圏の拡大とそれがもたらした生活・文化の変化を辿りたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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時代の息吹を色濃く映し出す文学作品に触れながら、英語圏と世界の関わりについて全体像を把握することを目指す。その上で、二十一世紀の現代、アジアの端っこの島国で英語を学ぶわれわれにとって、英語の時代が意味するところを考える足がかりとしたい。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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小レポート20%、中間テスト30%、学期末テスト50%の比重で評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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開講時にリストを配布する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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毎回授業内で次回の講義で取り上げる文学作品を指示するので、読んでおくこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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英語コースの学生として、貪欲に英語圏の文学に触れていって欲しい。それぞれの時代の社会や人々の営み・息吹きを凝縮したのが文学なのだから。英語が使われる世界に対して常に好奇心を持っていてもらいたい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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〈授業計画は変更する場合があります〉 【第1回】 導入:Jack Sparrowの国籍は? 【第2回】 18世紀英国市民社会と世界 【第3回】 大衆メディアの誕生と市民社会 【第4回】 権力とエンターテインメント 【第5回】 アメリカ独立革命:アメリカ人とは誰だったのか? 【第6回】 近代小説の時代 【第7回】 アメリカ文学はいつ生まれたのか 【第8回】 まとめ+中間テスト 【第9回】 ロマン主義の時代 【第10回】 アメリカのマイノリティ(1)アフリカ系アメリカ人 【第11回】 アメリカのマイノリティ(2)ネイティヴ・アメリカン 【第12回】 南北戦争(1) 【第13回】 南北戦争(2) 【第14回】 英帝国と英国市民 【第15回】 まとめ+学期末テスト
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