Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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小学校・英語活動概論 竹内 朋子
選択  2単位
【初等教育】 14-1-1501-1652-03

1. 授業の内容(Course Description)

 公立小学校の高学年で必修となっている「英語(外国語)活動」は、小学校の他教科とも関連づけて展開でき、非常に幅広い活動がおこなえる科目です。「技術面=英会話の習得」としての英語学習を中心にするのではなく、「全人教育」に近い位置づけでもあるのが小学校における「英語活動」です。本授業では、小学校での柔軟な授業展開を考える上で必要なポイントを数多く見ていきます。まず日本の小学校での「英語活動」の背景と現状を考察します。そして、実際の現場で指導する際に役立つノウハウを身につけ、応用範囲の広い活動を数多く学びます。チャンツやコミュニケーションゲームなどの材料とそれらの指導技術を学び、英語活動を通して英語を学ぶ楽しさを子供の視点から考えます。さらに、様々な活動を学生同士で行うことにより、実体験による英語の楽しい側面を共有します。
 子供を惹きつけられる「英語活動」を行うには、指導者としてどんな資質が必要なのかを追及していきます。初めて英語に触れる子供の気持ちになって考え、自信を持って指導できるよう、学生によるデモ授業も大いに奨励します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 英語を通して「英語活動」の授業が展開できるように指導力のみならず、英語による指示語などを身につけます。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業への参加(授業中の活動状況など)・小テスト及びデモ授業に向けての取組みとそのプレゼンテーションなどをもとに、総合的に評価します。初回授業で詳しく説明します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 授業時にレジメ、資料などを配布。参考文献は適宜紹介します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 まず、身近な英単語を覚えるようにしてください。日常生活で目にするもの、状況などを英語にしてみたり中学校、高校の英語のテキストを復讐するなど、自分の英語力を高めていってください。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 有意義な「英語活動」を作り上げるのは、皆さんです。授業では、多くの場面でグループワークを課しますので、個人の取組みのみならず仲間との共同作業も必要です。受け身にならず、積極的に授業に参加してください。身体も心もフル活用し、子供を引き付ける術を身につけていきましょう。英語力をみる授業では決してありませんが、英語力があるに越したことはありません。授業を機会に、自分の英語に磨きをかける心構えは必要です。
 また、秋期「小学校・英語活動指導法」も履修することにより、春期に培ったものがより確かなものとして身につくはずです。秋期と合わせて履修することを強く勧めます。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 世界の外国語学習事情・日本の小学校英語活動の背景と現状
【第3回】
 英語活動の留意点・「国際理解」と英語活動
【第4回】
 Classroom English(英語による指示表現)・知っておきたい英単語
【第5回】
 TPRとは?・知っておきたい教授法
【第6回】
 基本的な指導手順・ゲームなどのactivities①
 「挨拶」や「自己紹介」をテーマに取り組んでみよう
 「歌・チャンツ」を取り入れよう
【第7回】
 基本的な指導手順・ゲームなどのactivities②
 「ウオーミングアップ」に何をすれば?
【第8回】
 基本的な指導手順・ゲームなどのactivities③
 「色・形・数」をテーマに取り組んでみよう
【第9回】
 ミニデモ授業 part 1
【第10回】
 ミニデモ授業 part 2
【第11回】
 基本的な指導手順・ゲームなどのactivities④
 「好きなもの」をテーマに取り組んでみよう
【第12回】
 基本的な指導手順・ゲームなどのactivities⑤
 「できること」をテーマに取り組んでみよう
【第13回】
 ミニデモ授業 part 3
【第14回】
 ミニデモ授業 part 4
【第15回】
 まとめ