1. |
授業の内容(Course Description) |
|
・教育現象を捉える方法として教育社会学的アプローチを学ぶ。教育社会学の守備範囲は多岐にわたるが、この授業では3つの分析枠組(フレームワーク)を学ぶ。「格差・階層問題と社会移動」「教育現実の言説的構築」「メディア環境とリスク」である。いずれも教育現象を「学校での教師と生徒の関係」や「家庭での親子関係」に閉じ込めるのではなく、より大きな社会的文脈のなかに位置づけなおすための枠組を提供してくれる。 ・テキストを指定する。あらかじめテキスト該当章とキーワードを指示しておくので、受講生は事前に読んでポイントを把握し、専門用語の意味を調べておくことが求められる。授業ではその事前作業を前提として、内容理解を確かめる質疑応答、テキストに明示されない背景の解説、応用的な問題への適用などをおこなう。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
・教育現象への教育社会学的アプローチの特徴を説明できる。 ・3つの分析枠組について現代の教育問題に即して説明できる。 ・教育社会学の用語(キーワード)を適切に使用できる。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
・平常点(授業への積極参加を前提)20% ・小課題(小テストまたは小レポート)30% ・期末試験またはレポート50%
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
・石戸教嗣編『新版 教育社会学を学ぶ人のために』世界思想社、2013年 ・参考文献については適宜紹介する。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
・テキストの該当章を事前に読み、ポイントを把握して疑問点を明確にしておくことが求められる。要約してもらうことがある。 ・該当章に出てくるキーワードについて他の文献でも調べておく。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
・テキストを自分で読み、それをもとに議論するので、授業時間外での主体的な取り組みを重視する。教師が板書してくれるのを待っている受け身の学生には向いていない。 ・授業内では「わかりません」はNGワードである。自分の意見を根拠づけながら発表することが求められる。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 ガイダンス 【第2回】 教育をどうとらえるか(テキスト序章) 【第3回】 格差・階層問題と社会移動1(第3章) 【第4回】 格差・階層問題と社会移動2 【第5回】 小課題① 【第6回】 教育現実の言説的構築1(第5章) 【第7回】 教育現実の言説的構築2 【第8回】 小課題② 【第9回】 メディア環境とリスク1(第9章) 【第10回】 メディア環境とリスク2 【第11回】 小課題③ 【第12回】 現代の教育問題への応用1 【第13回】 現代の教育問題への応用2 【第14回】 まとめ、補足 【第15回】 期末試験(授業内試験)または期末レポート提出
|