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授業の内容(Course Description) |
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江戸幕府の老中水野忠邦が主導した「天保の改革」は、近世の三大改革の一つとして有名です。本講義では、天保改革期に出された法令を検討し、改革の実態について学んでいきます。 なお、江戸時代を専攻しようとする場合、全国に残される「くずし字」で書かれた古文書を読み込んでいくことになります。その力を養うため、まずは「くずし字」を翻刻した活字史料を読み、当時の史料に慣れることを目的とします。本講義で使用する『天保改革町触史料』には、活字史料に返り点だけでなく、主要な単語が当時どのように読まれていたのか、ルビも振ってあります。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①活字に翻刻された近世の史料について、正確に読み解く力を身につける ②史料を丁寧に解釈しようとする姿勢を身につける
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席(15%)と授業内での発表(35%)、期末テスト(50%)により判断します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:荒川秀俊編『天保改革町触史料』を使用するが、講義に際して該当箇所のコピーを配布する。 参考文献:津田秀夫『天保改革』、藤田覚『天保の改革』、藤田覚『近世の三大改革』、各種の国語辞典
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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発表を担当してもらうグループ(3名を予定)に、史料の書き下し文、現代語訳、語句や人名の注、史料の論点について記したレジュメを作成してもらいます。 取り上げる法令により、事前に論文の講読を指示する場合もあります。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業は、各グループが作成したレジュメにもとづき進めるので、担当する際はきちんと作り込んでおいてください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の内容・進め方についてのガイダンス 各グループの報告日の選定 レジュメの作り方 【第2回】 レジュメの作成に必要な史料・文献の探し方と活用法 【第3回】~【第14回】 毎時間、2グループずつの報告 【第15回】 まとめと期末テスト
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