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授業の内容(Course Description) |
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刑法総論の講義で犯罪の一般的成立要件をを学んでいることを前提に(刑法総論に自信のない人は、刑法各論では、個別の犯罪類型について、固有の成立要件を扱う。つまり、個々の犯罪の検討であるため、その成立要件を定めた条文(刑法77条~264条、その他の刑罰法規)の解釈が大部分を占める。 たとえば、199条の「人」とは何か、235条の「財物」と何か、という条文上の文理を明らかにする。ここでも、現実に起きている犯罪現象を踏まえて、刑法各論の基礎を春季と秋季に取り扱う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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現実に起きている事件には、必ず名前が付く。各犯罪の具体的な内容や成立要件を、判例の考え方を中心に理解する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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筆記試験及び出席点・授業態度等
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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西田典之『刑法各論[第6版]』弘文堂 西田典之・山口厚・佐伯仁志『判例刑法各論 第6版』有斐閣 岡田薫『日本の犯罪現象』国立国会図書館『レファレンス666号 2006年7月号』所収(インターネットで公開していますので印刷してください)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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『刑法各論』『判例刑法各論』の該当箇所の予習をすること。 講義後、出来るだけ速やかに復習し、自分のノートを補充すること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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日常的テーマである犯罪や刑法に関心を持ち、講義のマナーを守って、よく聞きよく読み、よく考え、議論して刑法を好きになってください。犯罪ドラマは毎日放映されています。刑法を学ぶと一層興味がわきます。楽しく学び好きになること。 ノートを取ること。その際、両開きの片側だけを使い、白紙の部分は復習や試験前の勉強で補足すると、基本を理解するのに効率的です。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 刑法典改正の歴史 【第2回】 生命に対する罪(1) 【第3回】 生命に対する罪(2) 【第4回】 身体に対する罪(1) 【第5回】 身体に対する罪(2) 【第6回】 自由に対する罪(1) 【第7回】 自由に対する罪(2) 【第8回】 自由に対する罪(3) 【第9回】 秘密・名誉に対する罪 【第10回】 信用および業務に対する罪 【第11回】 財産に対する罪(1)財産罪総説 【第12回】 財産に対する罪(2)窃盗犯 【第13回】 財産に対する罪(3)窃盗犯・強盗犯 【第14回】 財産に対する罪(4)強盗犯 【第15回】 まとめ
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