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授業の内容(Course Description) |
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この講義では、「入門 ミクロ経済学」で学んだ内容を発展させ、数式を用いてミクロ経済学の理論モデルを理解していきます。「ミクロ経済学Ⅱ」においては、企業の生産活動について理解した上で、完全競争より現実的な仮定である不完全競争の仮定の下で、どれだけ効率的な資源配分が達成できないかを扱います。それに加えて、市場が失敗するケースと、政府の介入の必要性を学んでいきます。 講義では数学を用いますが、中学校で勉強する数学の知識で対応できますし、より高度な知識を必要とする場合にはその都度説明を行っていきます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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不完全競争市場や外部効果・公共財の市場における資源配分の非効率性について、数式で説明をできるようにすること。また、そのバックグラウンドとなる、経済学が仮定する消費者・企業の行動を理解すること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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講義内で行う小テスト(15%)と、出席点(15%)、期末のテスト(70%)で評価します。また、講義内における積極的な発言も評価に加えます。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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西村和雄『ミクロ経済学』岩波書店 参考文献:荒井一博『ミクロ経済理論』有斐閣 山本賢司『演習ミクロ経済学入門』岩波書店
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義前に教科書を読み、講義の後に復習をすることは望ましいです。また、自分が学んだことを周りの人に自分の言葉で伝えることは、学習の強い助けになります。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義では折に触れて皆さんに質問をします。その時に積極的に参加されることを要望します。講義には出席をするようにしてください。具体的な講義のルールについては初回にお話しします。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 企業行動と生産関数 【第2回】 企業行動と費用関数 【第3回】 長期と短期の企業行動 【第4回】 完全競争市場と効率性 【第5回】 不完全競争市場(1)独占 【第6回】 不完全競争市場(2)寡占 【第7回】 不完全競争市場(3)独占的競争 【第8回】 生産要素市場 【第9回】 市場の失敗・外部効果・公共財 【第10回】 不確実性 【第11回】 情報の非対称性(1)逆選択 【第12回】 情報の非対称性(2)モラル・ハザード 【第13回】 ゲーム理論(1)ゲームのルール・ナッシュ均衡 【第14回】 ゲーム理論(2)展開型ゲーム・繰り返しゲーム 【第15回】 講義のまとめ
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