Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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証券市場論 II 村上 哲也
選択必修(23年度以前入学生)/選択(24年度以降入学生)  2単位
【経済】 14-1-1110-0702-06A

1. 授業の内容(Course Description)

 日本は今、国内外の急速な社会変化の最中にあります。国内では「少子高齢化社会の到来」と「安心・安全神話の崩壊」、海外からは「グローバリゼーションの進展」と「地球環境の悪化」です。日本社会が抱えるさまざまな問題を突き詰めていくと、必ずこれら4つ課題に向かい合うことになります。実は、そのことが日本固有の問題ではなく、先進国共通の問題であることに気が付きます。
 個々の企業が事業活動を進めていくうえでも、それは例外ではありません。経済の担い手である企業社会で求められているのは、これらの課題に正しい答えを見出せる思考力を持った人材です。そのためには、市場経済の中核である証券市場がこれらの課題とどのような関わりを持つているのか?その対策として何が考えられるのか?そういったことを学習していきます。
 具体的には、リーマンショック後の世界経済はどうなってしまったのか?これからどうなっていくのか?教材として、国内外のドキュメンタリー番組を収録したビデオを数多く活用しながら、講義を進めていきます。後期の授業では「企業の抱える課題」特に「企業が求める人材」にフォーカスします。
 さらに授業を通して学生自身が個々の事例を調べ、レポートを作成することで、将来必要とされるスキルを身につけることを目指します。数多くのレポートを作成することになります。授業に出席していないとフォローできなくなります。
 ※本講義を受講できるのは、前期の講義で単位を修得した者に限ります。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 グローバリゼーションの本質やそれにともなう様々な課題や証券市場との関わりを理解・認識できるようになること。また、学生自身で調べ、課題を共有、解決策を考えられるようになること。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 (1)レポート提出(期中に7回程実施)の合計70%
    ※優秀なレポートは発表します。
 (2)授業出席(15回)の合計30%
    ※最低10回以上出席すること。6回以上欠席の場合、理由の如何を問わず、自動的に履修不足とします。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 『誰のためのWTOか?』『パワーシフト(上・下)』『フラット化する世界(上・下)』『フリー』
 『プロフェッショナルの条件』『チョコレートの真実』

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 各授業終了後、レポート提出を数多く求められます。授業計画に掲載されている内容につき、普段からネットなどで情報を収集しておくこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 日本経済新聞を毎日購読すること。日経ヴェリタス、プレジデント、日経ビジネス、ダイヤモンドなどの経済誌を読む習慣を身につけること。また、TV東京の「WBS」「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」やNHKBSの「きょうの世界」その他NHKの海外ドキュメンタリー番組などを見る習慣を身につけること。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 金融危機後の世界経済
【第2回】
 グローバリゼーションの本質_便利で安くエアライン対決
【第3回】
 価格①_低価格
【第4回】
 価格②_コピー商品
【第5回】
 国際標準規格_ジーメンスのIP戦略
【第6回】
 ブランド_パリスヒルトン
【第7回】
 新興国①_ベトナム
【第8回】
 新興国②_日本の森が買われていく/レアメタル争奪戦
【第9回】
 新興国③_チャイナパワー
【第10回】
 人財①_新興国対応人材/新興国人材
【第11回】
 人財②_シンガポールの国家戦略
【第12回】
 人財③_ポルトガルの人材流出
【第13回】
 人財④_ポーランドの出稼ぎ労働者
【第14回】
 人財⑤_ウーマノミクス
【第15回】
 原発事故の負担問題_マイケル・サンデル白熱教室