1. |
授業の内容(Course Description) |
|
日本は今、国内外の急速な社会変化の最中にあります。国内では「少子高齢化社会の到来」と「安心・安全神話の崩壊」、海外からは「グローバリゼーションの進展」と「地球環境の悪化」です。日本社会が抱えるさまざまな問題を突き詰めていくと、必ずこれら4つの課題に向かい合うことになります。実は、そのことが日本固有の問題ではなく、先進国共通の問題であることに気がつきます。 個々の企業が事業活動を進めていく上でも、そのことは例外ではありません。経済の担い手である企業社会で求められているのは、これらの課題に正しい答えを見出せるような思考力を持った人材です。そのためには、市場経済の中核となる証券市場についての基本的な知識を蓄え、現実の問題を冷徹に判断できるようになることが必要です。証券市場についての基礎的な知識、「フィナンシャルリテラシー」を高めることが本講座の目的です。 具体的には「主要財務データの見方」「主要経営指標の考え方」といった証券分析に必要なスキルの修得に加え、「真の企業価値とは何か?」「証券投資はどういう考え方で行うべきか?」「株主になるとは、どういうことなのか?」といった定性面での考え方を身につけることを目指します。講義は、証券投資に関わるビデオ教材も活用しながら進めていきます。後期の授業では特に「コーポレートガバナンス」に重点をおいた授業をします。 計算問題を含んだ数多くの小テストを実施します。授業に出席していないとフォローできなくなります。 ※本講義を受講できるのは前期の単位を修得した者に限ります。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
証券市場・証券投資の基本的考え方と、主要経営指標・財務データを理解できるようになること。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
(1)小テスト(期中に数回実施)の合計70% ※主要経営指標、財務データに係わる計算問題が中心。計算機・教科書持込可。 (2)授業出席(15回)30% ※最低10回以上出席すること。6回以上欠席の場合は、理由の如何を問わず自動的に履修不足とします。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
『マンキュー経済学(ミクロ編)』
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
・授業計画に沿って授業を実施します。指定したウエブ教材の内容を予習しておくこと。 ・特に主要経営指標の練習問題を復習しておくこと。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
日本経済新聞を毎日読んだり、プレジデント、日経ビジネス、ダイヤモンドなどの経済誌を読む習慣を身につけること。また、TV東京の「WBS」「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」やNHKBSの「きょうの世界」といった番組を見る習慣を身につけること。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 資産運用(1)「資産運用の基本的な考え方」 【第2回】 資産運用(2)「リスクとリターン」 【第3回】 資産運用(3)「債券投資①」 【第4回】 資産運用(4)「債券投資②」 【第5回】 企業不祥事(1)(国内) 【第6回】 企業不祥事(2)(海外_エンロン事件①) 【第7回】 企業不祥事(3)(海外_エンロン事件②) 【第8回】 企業不祥事(4)(海外_エンロン事件③) 【第9回】 コーポレート・ガバナンス(1) 【第10回】 コーポレート・ガバナンス(2) 【第11回】 企業経営とIR(1) 【第12回】 企業経営とIR(2) 【第13回】 企業経営とCSR(1) 【第14回】 企業経営とCSR(2) 【第15回】 証券論のまとめ
|