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授業の内容(Course Description) |
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東アジアにおいて統合の動きが活発化している。ASEANの10カ国は2015年を目標に「アセアン経済共同体(AEC)」を結成しようとしている。また、アセアン10カ国にアセアン周辺6カ国(日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランド)を加えた16カ国による「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」、さらに米国を中心として日本も加わった12カ国による「環太平洋経済連携協定(TPP)」も2013年から交渉がにわかに本格化して、経済統合がいよいよ現実のものとなってきた。RCEPは中国14億人、アセアン6億人、インドの12億人を加えて32億人以上の巨大アジア自由市場が成立する。 本講義では、こうした統合の内容をEUからの経験とも比較して理解し、アジアの動きを、アジア主要諸国(日本、中国、韓国、インドネシア、インド)、米国、EUはどのように見ているのか学び、その実現可能性を議論する。希望者には夏休みに実地のアジア体験・研修旅行も計画している。 なお、授業は各分野の内外の専門家が分担し、オムニバス形式で行う。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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アジア地域について、政治、経済、文化、社会、環境等を学び、相互理解を深める。さらに、アセアン経済共同体やRCEP、TPP等他の共同体構想を比較・吟味し、日本、アジアの現状と将来のあり方について、議論を深めることを目標とする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席状況30%、授業中の積極性10%、授業内中間・期末テスト(必須)60%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:廣田功・加賀美充洋(編)『テキストブック:東アジアにおける経済統合と共同体』日本経済評論社、2014年(近刊予定) その他参考文献は授業中に指示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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指定教科書を必ず読んで授業に出ること。 新聞を毎日読み、アセアン諸国の動き、統合問題に関連する記事等に注意すること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業に参加し積極的な質問・意見表明を歓迎する。 アジア研修旅行に参加してアジアを体験して欲しい。 通年での履修を薦める(春だけあるいは秋だけは認めない)。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション(加賀美充洋)4/8/2014 【第2回】 ヨーロッパの歴史的経験1(廣田功)4/15 【第3回】 ヨーロッパの歴史的経験2(廣田功)4/22 【第4回】 インドネシアの紹介(長田博)5/13 【第5回】 マレイシアの紹介(Khoo Boo Teik、アジア経済研究所)5/20 【第6回】 中国の紹介1(山本裕美、中央大)5/27 【第7回】 中国の紹介2(任 哲、アジア経済研究所)6/3 【第8回】 インドの紹介及び中間小テスト(清水学 前帝京大教授)6/10 【第9回】 ラオスの紹介(Keola Souknilanh、アジア経済研究所)6/17 【第10回】 韓国の紹介1(奥田聡、亜細亜大)6/24 【第11回】 韓国の紹介2(柳学洙、アジア経済研究所)7/1 【第12回】 金融的側面(若山昇)7/8 【第13回】 米国の紹介(松井範惇)7/15 【第14回】 アジア共同体創成に向かって(佐藤洋治ワンアジア財団理事長)7/22 【第15回】 まとめとテスト(加賀美充洋)7/29
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