Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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日本の地方財政 I 茅野 英一
選択必修  2単位
【経済】 14-1-1110-3743-09A

1. 授業の内容(Course Description)

 地方財政とは地方公共団体の財政のことである。この地方財政と対比されるところの国家財政が、中央政府(日本国政府)という単一の行政主体の財政を指しているのに対して、地方財政は複数の行政主体、多数の地方政府(地方公共団体)が行っている多数の財政活動の集合体なのである。47都道府県、1,700市町村、一部事務組合などの財政の総称なのである。しかも、その地方公共団体は、その規模も様々であるばかりか、よってきたる経済的歴史的条件も個々であり、持っている権能も異なっており、極めて多岐にわたり多様性に富んでいるのである。
 この講義では、地方財政についての制度についての知識を深めながら、現代の地方財政が抱える様々な諸課題について考察をすすめていくこととする。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 地方財政についての基礎的な知識を習得し、地方財政の現状やその課題について一定の考察を進めることができることを目標とする。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 原則として定期試験の成績で評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:小坂紀一郎『一番やさしい自治体財政の本』<第一次改訂版>学陽書房 2007年11月(1,700円+税)
 参考書:
  持田信樹『地方財政論』東京大学出版会 2013年9月(2,800円+税)
  地方財務研究会/編集『六訂 地方財政小辞典』ぎょうせい 2011年7月(3,700円+税)
  その他、必要に応じて、講義の中で指示する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 テキストの毎回の該当部分を予習すること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 秋学期に開講される地方財政論Ⅱとの連続履修を要望する。
 地方財政に関心があり、授業を集中して受講する学生を歓迎する。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 自治体財政(地方公共団体)
【第3回】
 自治体財政(税金の流れ)
【第4回】
 地方税(市町村税)
【第5回】
 地方税(都道府県税)
【第6回】
 地方交付税のしくみ
【第7回】
 地方交付税の課題
【第8回】
 国庫負担金・国庫補助金
【第9回】
 地方債
【第10回】
 保険制度
【第11回】
 予算編成(1)
【第12回】
 予算編成(2)
【第13回】
 公会計改革
【第14回】
 決算
【第15回】
 まとめとテスト