Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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演習 I 藤井 隆至
必修  2単位
【経営】 14-1-1110-3745-09A

1. 授業の内容(Course Description)

 日本の産業遺産群を共同研究します。
 演習は、学生が、他の学生との討論を通して学力を高める授業です。このことから、学生による「報告」とそれに対する「質疑応答」が中心となります。
 質疑応答するには、共通の土俵があったほうが論点を絞りやすいことから、日本の産業遺産を共通の土俵とします。産業遺産という言葉は耳慣れないかもしれませんが、東京駅の赤れんが駅舎などは私たちにもっとも身近な産業遺産の例となります。
 はじめに『日本の近代遺産』を教科書にして、私がガイダンス的な講義をおこないます。そのあと、経済産業省の「近代化産業遺産群」(希望があれば文化庁の「近代化遺産」も加えます)にリストアップされている66の産業遺産群のなかから、各学生は、研究したい遺産群を一つ以上選びます。各学生は、それを実地調査したり文献調査したり、必要に応じてヒアリング調査も加えつつ、調査の成果を教室で発表します。他の学生の意見を取り込みつつ問題点を整理して、研究報告の完成度を高めていき、年度の終わりに研究報告書(レポート)を提出します。実践を通して論理的な思考を身につける実学的な演習にします。できれば、卒業論文につなげてください。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 文献調査に加え、研究したい産業遺産を現場でくわしく観察し、関係者からヒアリングするなどして、"足で稼ぐ"実践的な研究スタイルを身につけます。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業への貢献度点(5点×15回)とレポート点(25点)との合計点によります。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 近代遺産選出委員会編『日本の近代遺産』日本経済新聞社(新書判)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 "足で稼ぐ"実践的な研究スタイルを身につけるのが授業の到達目標ですから、授業時間外の学習が主、授業時間内の学習が従となります。夏休み期間中に最低一回は自分が研究したい産業遺産を実地調査してもらいます。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 各自の選択した産業遺産が、なぜこの「産業」なのか、なぜこの場所に「遺産」として残っているのか、等を考えてください。「なぜ」という疑問を持って調べることが重要です。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 講義「産業遺産とはなにか①」
【第3回】
 講義「産業遺産とはなにか②」
【第4回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告①
【第5回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告②
【第6回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告③
【第7回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告④
【第8回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑤
【第9回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑥
【第10回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑦
【第11回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑧
【第12回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑨
【第13回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑩
【第14回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑪
【第15回】
 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑫
 (夏休み中に近代化産業遺産群(一か所以上)の実地調査及びヒアリング調査を各自が実施)