Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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簿記 I 新田 忠誓
選択  2単位
【人間文化】 14-1-1120-0409-23A

1. 授業の内容(Course Description)

 簿記を初めて学ぶ者を対象とし、複式簿記の原理・原則を学び、初歩的な簿記処理ができるようにします。これをステップとして、将来の、会計学、財務諸表論、原価計算、管理会計、さらに経営学系統の勉強につなげます。
 なお、資格を取得することは、自信につながるとともに、将来の職業選択にとっても一つの目安となります。そこで、受講者の意欲に関わりますが、本学が受験会場となれる、文部科学省後援、全国経理教育協会の簿記能力検定試験4級の受験を行ないたいと考えています。但し、受験会場校になれるかどうかは、あくまで受講生の意欲によります。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 商業簿記の基礎的な知識を持ち、かつ、初歩的な簿記処理および企業活動の理解ができるようになることです。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 簿記を習得するためには、実際に作業することが必要です。したがって、授業中に、小テストや宿題を課します。そこで、これらの作業および出席状況、受講態度を、30%、定期試験の成績70%を目安として、総合的に判断します。
 なお、評価の中では、7月13日(予定)に行われる、上記簿記検定試験4級に合格した者には、単位を与える予定です。但し、本学が受験会場校になった場合に限ります。また、単位認定のためには、この授業の最終テストも受けねばなりません。合格だけでは単位は与えません。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:新田他著『エッセンス簿記会計』(第10版)、森山書店
 参考書: 新田監『全経 簿記能力検定試験 公式テキスト&問題集 4級』 ネットスクール出版

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 簿記の習得のためには、実際に計算し記帳することが必要です。教科書には練習問題が付いていますが、これだけでは、付いていけないという人には、上記参考書の学習を勧めます。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 毎回、計算機とノートを用意して下さい。携帯電話やスマホを計算機として使用しないで下さい。宿題等の回収は、その都度、指定した時間に行ないます。自分の都合で後から提出することなどは一切認めませんので、遅刻や欠席はしないこと。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス(簿記学習にあたっての心構えや、簿記の資格取得への案内などを行ないます)
【第2回】
 企業活動と簿記の役割
【第3回】
 複式簿記の概略と簿記の流れ(簿記の一巡)
【第4回】
 損益計算書と貸借対照表(財政状態表)の作成と両者の関係
【第5回】
 勘定と取引記録の原則
【第6回】
 仕訳帳(企業の日記帳)への記入
【第7回】
 元帳(企業財産の管理帳)への記入
【第8回】
 試算表(記録の正確性の確認手続き)の作成
【第9回】
 決算の意味と手続き(帳簿決算)
【第10回】
 損益勘定(損益計算書)と残高勘定(貸借対照表)の作成
【第11回】
 6欄(桁)精算表の作成(決算過程の概観)
【第12回】
 現金預金取引の把握法と、現金出納帳ならびに当座預金出納帳
【第13回】
 商品売買取引の把握法(分記法と三分法)と、売上帳・仕入帳
【第14回】
 掛(営業上の貸し借り)取引と、売掛金元帳(得意先元帳)と買掛金元帳(仕入先元帳)
【第15回】
 総括(これまでの授業のまとめ(含、テスト)と今後の簿記学習の仕方)