Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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簿記論特講 I 新田 忠誓
選択  2単位
【経済学専攻】 14-1-1120-0409-31A

1. 授業の内容(Course Description)

 決算を中心に簿記の役割ないし意義を考えた上で、会計学と簿記との関係を考察し、これらを踏まえて、いわゆる上級とされる簿記の処理を取り上げます。
 なお、現実の問題として、中には、大学院に入って初めて簿記を学ぶという学生(とくに留学生)に出会うことが多い。この場合には、これらの学生に対する手当てをせざるをいないと考えています。つまり、既修得者と初心者を分けた複式授業も予定しています。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 複式簿記と会計理論の関係および簿記の中でもいわゆる上級とされる簿記の処理を理解できるようにします。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 受講中の発言内容など講義への関わり方50%、最終レポート50%を目安として総合的に評価します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:新田・佐々木他著 『会計学・簿記入門』(第12版予定)白桃書房(最新のものを用意すること)なお、初回の時に、具体的な指示をします。
 参考書: 全国経理教育協会編 『全経簿記 上級 商業簿記・会計学テキスト』(第4版)中央経済社
      新田他著『エッセンス簿記会計』(第10版)森山書店

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 簿記の理解のためには、実践することが必要です。テキストにより、準備学習として、簿記の実践作業を求めます。
 希望者には、文部科学省後援・全経簿記検定試験のための手当てをすることも考えています。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 簿記と言うと、技術と思われがちだが、大学院学生としては、技能の修得ではなく、理論として、簿記を学習して欲しい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス:講義の進め方や受講上の留意点および成績評価などについて説明します。
【第2回】
 簿記の知識の確認:精算表を作成してもらいます。
【第3回】
 英米法の論理と大陸法の論理を学びます。
【第4回】
 合計・残高試算表(繰越試算表も含む)の意義と役割を学びます。
【第5回】
 会計学と簿記(その1):収益費用アプローチにおける簿記の役割を学びます。
【第6回】
 会計学と簿記(その2):資産負債アプローチにおける簿記の役割を学びます。
【第7回】
 商品売買における簿記処理を学びます。(その1)
【第8回】
 商品売買における簿記処理を学びます。(その2)
【第9回】
 有価証券の簿記処理を学びます。
【第10回】
 固定資産(減損を含む)の簿記処理を学びます。
【第11回】
 繰延資産の簿記処理を学びます。
【第12回】
 引当金(とくに退職給付引当金)の簿記処理を学びます。
【第13回】
 株主資本の簿記処理を学びます。
【第14回】
 株主資本以外の純資産の簿記処理を学びます。
【第15回】
 総まとめをして、簿記処理の原則の意味を考えます。