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授業の内容(Course Description) |
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会計学の素養無しでは実際の経営は語れません。本講座は会計学の出発点となる簿記の習得を目標にしています。簿記がない企業は存在しません。簿記は、企業の日常活動で、数値化できる結果のシステム的な記録です。数値化できるビジネス活動であっても簿記の範疇でないものもありますが、多くのものが簿記の範疇です。 簿記の基本を習得することにより、さらに高度な会計学を学ぶことがより効率的になります。簿記は技術です。大切なことは、まず用語、例えば「収益」「費用」「資産」等の概念を正しく理解することですが、その理解には自らの手で計算し、記帳することが最短の道です。 簿記原理Ⅰ、簿記原理Ⅱを続けて受講することをお勧めします。Ⅱの前にⅠを受講することが必要です。ⅠとⅡを通して受講すれば簿記検定3級レベルの力がつきます。今後ビジネスに従事する方々にとって、このレベルの簿記の力を身につけておくことは、どの分野に進もうと、直接的・間接的に必ず役に立つことを、長年のビジネス経験で保証します。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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基礎的な会計用語の概念を正確に把握する。簿記の基本概念を理解し、簿記検定3級レベルの力を習得する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席45点(3点×15回=45点)、テスト55点(第1回テスト15点、第2回テスト20点,第3回テスト20点)
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『簿記講義3級』渡辺裕亘、片山 覚、北村敬子編著 平成26年度版(中央経済社) 『検定 簿記ワークブック3級』渡辺裕亘、片山 覚、北村敬子編著 第1版(中央経済社) どちらも教科書として使用します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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必ず予習・復習をすること。「簿記講義3級」「検定 簿記ワークブック3級」の演習問題で授業中にできなかったものがあれば自習のこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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自らの手で計算し、記帳することに始め抵抗があるかもしれません。しかしスポーツを本格的にした方ならお分かりでしょうが、これは基本練習にあたります。基本練習をこなしてこそ、その後の伸びが期待できます。最初は興味がなくても、分かるにつれて楽しくなってくるはずです。 必ず電卓持参のこと。 なるべく前の席に座ること。後ろの席に座ろうとする気持ちが、自分の挑戦心を奪うことになります。場合によっては着席場所を指示することがあります。授業中は帽子・携帯・食事・私語禁止。 コース受講中に日商簿記3級の試験に挑戦のこと。合格者の授業評価はSとする。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス及び簿記原理Ⅰの復習 第9章 受取手形と支払手形① 1.手形の振出し・受入れ・引受け 2.手形代金の取立て・支払い 【第2回】 第9章 受取手形と支払手形② 3.手形の裏書譲渡と割引 4.受取手形記入帳と支払手形記入帳 5.手形貸付金と手形借入金 【第3回】 第10章 有価証券 1.有価証券の取得と売却 2.有価証券の期末評価 【第4回】 第11章 固定資産 1.有形固定資産の取得 2.有形固定資産の売却 3.減価償却 【第5回】 復習 *第1回テスト 【第6回】 第12章 貸倒損失と貸倒引当金 1.貸倒れと貸倒損失 2.貸倒れの見積もりと貸倒引当金の設定 【第7回】 第13章 資本金と引出金 1.資本金 2.引出金 3.費用とならない税金 【第8回】 第14章 収益と費用① 1.収益と費用 2.収益および費用の見越し・繰延べ 【第9回】 第14章 収益と費用② *第2回テスト 3.消耗品費の処理 【第10回】 第15章 伝票 1.仕訳帳と伝票 2.三伝票制 3.五伝票制 4.伝票から帳簿への記入 【第11回】 第16章 財務諸表① 1.決算と決算手続 2.試算表の作成 【第12回】 第16章 財務諸表② 3.棚卸表の作成と決算整理事項 【第13回】 第16章 財務諸表③ 4.精算表の作成 【第14回】 第16章 財務諸表④ 5.財務諸表の作成 【第15回】 決算まとめ *第3回テスト
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