Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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証券市場論 I 森  郁夫
選択必修(23年度以前入学生)/選択(24年度以降入学生)  2単位
【経済】 14-1-1120-1942-05A

1. 授業の内容(Course Description)

 証券市場は市場経済において大変重要な役割を果たしている。企業や政府等に対し資金調達の場を提供すると共に、個人や年金基金その他の機関投資家に対し資金運用の場を提供することが主なものである。又証券市場において決まる株価や金利水準は企業経営や政府の経済政策の重要なバロメーターになっている。
 2013年はアベノミクスや日本銀行の異次元緩和で円安が起き、株価は急上昇した。企業業績も回復基調に戻り始めている。
 2014年はこの基調を持続できるだろうか?消費増税の影響や財政収支の赤字拡大等、克服しなければならない問題も多い。
 学生諸君には、経済動向に関心を持ち、いろいろな経済事象が実体経済や個々人の生活にどんな影響をもたらすのかについて理解を深めてもらいたい。
 <証券市場論I>では、金融および証券業務の基礎を学ぶ事に重点を置き、
 <証券市場論II>では、より具体的に金融・証券業務の実務を学ぶ事に重点を置く。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 市場経済の中枢である金融・証券市場の実態や銀行、証券会社等の役割・機能を学ぶことにより学生諸君の金融・証券業務のみならず経済全般に対する理解を深める。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業出席30%、中間テスト30%、期末テスト40%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:なし(毎回、講義ノートを配布します。)
 参考文献:日本経済新聞、日経ヴェリタス、その他経済雑誌等

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業の進行に合わせて、読むべき図書、記事等について随時指示します。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 授業では、現実に起こっている経済事象を実例として取り上げるので、日本経済新聞の購読を奨めます。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス/日本経済の現状と課題について/日経新聞の読み方
【第2回】・【第3回】
 主要証券商品(1)- 株式
  ①株式とは/株式会社とは
  ②株式市場
【第4回】・【第5回】
 主要証券商品(2)- 債券
  ①金利とは/債券とは/債券の利回り計算
  ②長期・短期金融市場
【第6回】
 主要証券商品(3)- 投資信託
  投資信託とは/種類と特徴
【第7回】
 金融・証券市場の主要プレーヤー(1)-証券会社
【第8回】
 金融・証券市場の主要プレーヤー(2)-銀行
【第9回】
 金融・証券市場の主要プレーヤー(3)-中央銀行/政府
【第10回】
 金融・証券市場の主要プレーヤー(4)-機関投資家
  投信会社/ヘッジファンド/SWF
【第11回】・【第12回】
 外国為替
  ①外国為替のしくみ
  ②国際通貨制度
【第13回】~【第15回】
 世界の金融・証券市場
  ①日本の金融・証券市場
  ②欧米の金融・証券市場
  ③アジア(中国)の金融・証券市場