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授業の内容(Course Description) |
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経済に対して金融は重要な役割を果たしています。経済活動を進めるには、銀行借入れ(間接金融)や株式の発行(直接金融)などによって資金を調達してくることが不可欠だからです。金融論Ⅰ(春期)では、まず、金融の機能やさまざまな金融業務の実際を、体系的に説明していきます。そのうえで、マネーマーケット(短期金融市場)や債券市場、株式市場、外国為替市場など、今日の金融資本市場の仕組みを解説します。 金融機関に限らずどのような職種への就職を志望していても、金融に関する基礎知識は必ず必要になります。また、株式投資や外為投資などによる金融資産づくりにあたっては、すべて自己責任が求められます。そのためにも、金融の基礎を充分に理解しておくべきでしょう。 大学生の皆さんにとって金融は多少取っ付きにくいかもしれませんが、実際に景気や金利の予測を行ってきた経験を踏まえ、この授業では順を追って具体的に説明していきますので、次第に、金融市場や外為相場についての日々の報道記事の意味が分かるようになっていくはずです。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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金融機関はいったいどんなことをしているのか、金融資本市場とはどんなものなのかについて、おおまかながらも理解できるようにします。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席:30点。毎回、質問票を配布しますので、わからないことなどがあったら書き込んでください。次の授業で説明します。積極的な質問や発言を高く評価します。 試験:70点。授業に継続して出席していれば回答できるように設問します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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毎回、図表を中心とした資料を配布します。 参考文献は、授業の進展に合わせ、必要に応じてその都度、指示します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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日本経済新聞など金融に関する新聞記事やテレビの報道などを、できるだけ関心を持って見るようにしてください。この授業を通じて、だんだん理解が深まってくるはずです。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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金融論Ⅰ(春期)は、金融論Ⅱ(秋期)の授業を理解していくうえで不可欠の基礎知識を習得するためのものですから、必ずⅠとⅡは連続して履修してください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション 第Ⅰ部 金融とは何か 【第2回】 金融の機能(1)資金仲介機能と決済機能 【第3回】 金融の機能(2)情報生産機能と信用創造機能 【第4回】 日本の金融制度の概要 第Ⅱ部 金融業務の実際 【第5回】 家計の資産選択と預金業務 【第6回】 手形・小切手と手形交換業務、内国為替業務 【第7回】 融資業務 【第8回】 審査業務 第Ⅲ部 日本の金融資本市場の仕組み 【第9回】 金融機関の資金繰り調整と日本銀行による市場調節 【第10回】 短期金融市場(1)-インターバンク・マーケット 【第11回】 短期金融市場(2)-オープン・マーケット 【第12回】 債券市場 ―発行市場と流通市場 【第13回】 株式市場 【第14回】 外国為替市場 【第15回】 まとめ
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