Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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財務管理論 I 澤田 義博
選択  2単位
【経済】 14-1-1120-3232-07A

1. 授業の内容(Course Description)

 財務、財務と経理の違いあるいは財務管理とは何かを実例を引いたり、私の銀行マンおよび企業経営経験を踏まえて講義します。
 現代の日本では、会社法の内部統制、金融商品取引法(J-SOX法)などの厳しい法的な規制があるにも拘らず、依然として、企業の不祥事が頻発しています。したがって財務管理の重要性がますます重要になっています。
 財務管理には実は幅広い知識が必要です。財務分析はもちろんのこと、様々な金融リスク、あるいは投資のテクニック、デリヴァティブについての知識とそのリスク等についてきちんと理解しておかねばなりません。
 この講義ではそのような点に重点をおいて、進めていくつもりです。またできるだけ毎回時事問題についても触れる予定です。テレビ番組「半沢直樹」にも触れ、実際の銀行はどう動いているかなどもお話します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 会社に就職して、財務部に配属されても大丈夫な知識を身に着けること。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 平常点:30%  出席率、授業に取り組む態度等
 定期試験:70% 小論文形式の試験、細かい問題は出しません。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 『テキスト財務管理論』坂本恒夫著 中央経済社

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 日経新聞、経済週刊誌(『東洋経済』。『ダイアモンド』『日経ビジネス』)等を読むこと。
 特に市場動向、金融商品、企業行動等について学ぶこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 ・遅刻は正当な理由がない限り認めない。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 財務管理の重要性について。具体例に基づいて講義します。
【第2回】
 企業形態と責任制度、資本集中
【第3回】
 株式資本の調達、増資の方法、株式の多様化
【第4回】
 COSOフレームワーク、J-SOX法
【第5回】
 株主の法人化傾向と株式持ち合い
【第6回】
 配当政策
【第7回】
 株主に対する対策、株主代表訴訟
【第8回】
 企業金融(資金調達)の方法(国内、海外)
【第9回】
 企業評価指標と企業格付
【第10回】
 自己金融ー内部留保の充実、減価償却と長期引当金
【第11回】
 社債の発行
【第12回】
 CPとMTNによる資金調達
【第13回】
 銀行借入金の調達、メインバンク・システムとは?
【第14回】
 銀行の健全性とBIS規制
【第15回】
 経営計画、利益計画、財務計画