Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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スポーツ経営論 I 谷崎 敦彦
選択  2単位
【経済】 14-1-1120-3242-11A

1. 授業の内容(Course Description)

 明治以降永く続いたアマチュアリズムの呪縛から解かれた日本のスポーツ産業は「放映権」や「スポンサーシップ」「マーチャンダイジング」など莫大な経済効果を生み出すビッグビジネスに成長を遂げた。
 所謂、「スポーツ」と「ビジネス」が融合した時代の到来だ。
 スポーツ経営論とは「スポーツの保有する価値を最大限に高める組織的な営み」を学ぶことに他ならない。本講義では、この今日的な「スポーツ」を再定義し、経営学、マーケティング理論等の一般的な学習を踏まえ、プロスポーツリーグ、イベント、メーカー、メディアなど「スポーツビジネス」を取り巻く最新現場を題材とし、望ましいマネジメントのあり方について学ぶ。将来 プロスポーツ組織への就職を希望する学生は当然として、「地方自治体でのスポーツ利用」、「スポーツによる村興し」、「スポーツツアリズム」などに興味を持つ学生には必修の授業となる。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 社会基盤の変遷と共に、近年急速に発展して来たスポーツのビジネス化に至る歴史を先ず理解する。又経営学(マネジメント)とは 経営の対象となる「財やブランド、サービスの価値」を最大限に高める「組織的な営み」であることを基礎的なマーケティング用語の理解とともに理解する。春期に於いては広く企業責任者に「マネジメントとは?」「マーケティングの実践」といった身近なテーマにて講演を実施する。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席  :7割以上の出席を前提とする。出席点として30点
 レポート:期中に2回の課題レポート提出 20点
 期末試験:50点満点
 以上を総合的に評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:『プロスポーツ経営の実務』(創文企画)
 参考文献は授業内にて紹介します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 自分の興味があるプロスポーツ組織の「売上規模」「利益額」などの動向を観察する。
 観客の目線で「分析+仮説創り」を思考して見ること。問題意識を持って授業に参加して欲しい。
 何故米国名門ヤンキースが楽天マー君に200億円近い資金を投じるのか?何故イタリア名門ACミランが東洋・ 日本より選手を招聘したのか?自分なりに考えて欲しい。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 プロ組織の経営努力とその結果を常に検証する目を持つこと。
 組織の効率化、リーダーシップ、観客への働き掛けなどに付いて自分の仮説を持つこと。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス、授業の進め方、評価方法、留意点
【第2回】
 スポーツとは?経営学とは?
【第3回】
 スポーツと体育(アマチュアリズムとは)
【第4回】
 スポーツ産業の規模、内訳とその変化
【第5回】
 スポーツビジネスの歴史
【第6回】
 スポーツプロダクトとは?
【第7回】
 スポーツ消費者の特性
【第8回】
 スポーツマネジメントの基本理念
【第9回】
 スポーツマーケティングの基礎戦略
【第10回】
 スポーツプロモーション、価格
【第11回】
 日本のプロ野球
【第12回】
 日本のJリーグ
【第13回】
 スポーツ実務者よりの講演
【第14回】
 前期の纏め
【第15回】
 纏めと前期末テスト