Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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原価管理論 II 園田 智昭
選択必修  2単位
【経営】 14-1-1120-3350-06A

1. 授業の内容(Course Description)

 原価計算は,財務諸表を作成するためだけではなく,経営上の意思決定や原価管理といった管理会計目的でも実施されます。本講義では,まず財務諸表を作成するために行う原価計算のうち,大量生産品に適用される総合原価計算について学習し,次に財務諸表作成目的と原価管理目的をあわせ持つ標準原価計算について学習します。
 さらに,経営に必要な会計情報を提供することを目的とする原価計算,すなわち管理会計目的で利用される原価計算として,CVP分析,予算管理,設備投資の意思決定等について学習します。このような原価計算では,単に財務的なデータを作成するだけではなく,その結果を解釈して,その後の行動に反映させることが必要になりますので,作成した原価計算情報に基づく改善活動についても説明します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 原価計算の概略について理解し,日商簿記検定2級レベルを到達目標とします。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 定期試験の結果60%,授業への出席状況40%で成績を評価します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 園田智昭・横田絵理『原価・管理会計入門』中央経済社

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業は教科書の内容にそって説明しますので,次回の範囲(毎回5ページぐらい)を予習してきてください。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 原価計算の基礎的な知識を身につけたいと考えている学生を,授業の履修者として考えています。したがって,応用的な部分は取り扱わず,基礎的な内容を中心に説明する予定です。また,計算演習も行いますので,授業には電卓を必ず持参してください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション
 原価計算の利用目的について学習します。
【第2回】・【第3回】
 大量生産品に適用される総合原価計算の基礎について,計算方法を学習します。
【第4回】
 総合原価計算の応用的なテーマである工程別総合原価計算について,計算方法を学習します。
【第5回】
 総合原価計算の応用的なテーマである組別総合原価計算について,計算方法を学習します。
【第6回】・【第7回】
 製品原価の管理手法である標準原価計算について学習します。
【第8回】
 営業と本社部門のコストである販売費と一般管理費の管理について学習します。
【第9回】
 変動費と固定費という費用の分類と直接原価計算について学習します。
【第10回】・【第11回】
 損益分岐点分析とCVP分析について学習します。
【第12回】・【第13回】
 工場などの設備投資を行うときの意思決定方法について学習します。
【第14回】
 企業の1年間の活動の目標を定める予算管理について学習します。
【第15回】
 これまでの学習の総まとめとして,原価計算の体系について整理します。