Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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外国地誌 II 有馬 貴之
選択  2単位
【教育文化】 14-1-1130-3751-20A

1. 授業の内容(Course Description)

 世界にはさまざまな地域が存在します。それらの地域を理解するためには、それぞれの地域の特徴を捉えなければなりません。ただし、特徴を捉えるには、先に地域共通の側面や一般的な理論を理解しておかなければなりません。
 本講義では初めに観光客の面と地域の面から観光地を捉える方法や理論を学びます。そして、オーストラリアと東南アジア(マレーシア・シンガポール・インドネシア等)を事例に観光地の地誌学的理解を試みます。最後に、受講者自ら渡航経験のある外国を取り上げ、その土地を地誌学的に理解していきます。
 本講義で地域を地誌学的に理解する能力を身につければ、その視点を用いて自身の旅の楽しさを増加させたり、各地の観光振興に役立てたりすることができます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 本講義の到達目標は主に以下の3点です。
  ・観光地における特性をゲストとホストの両面から把握できる。
  ・オーストラリアや東南アジアについて理解し、説明できる。
  ・地域を地誌学的にみるということが理解できる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 成績は以下の2つで評価します。
  ・テスト(40%)
  ・グループ作業への参加と発表(60%)

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキストは特に指定しません。
 参考文献
  ピアス・ダグラス 2001.『現代観光地理学』 明石書店.
  杉谷 隆ほか 2005.『風景のなかの自然地理』 古今書院.

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 この講義では世界の色々な地域や場所を取り扱います。旅行では行き先として海外にも目を向けるようにし、ガイドブックやテレビ番組等を日頃から見たり、読んだりすると良いでしょう。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 本講義の終盤では各グループ4名程度に別れて、グループでの作業と発表をしてもらいます。そのため、この作業を欠席したり、発表ができない受講者は成績がつけられませんので注意して下さい。
 本講義に加えて日本地誌Ⅰ・日本地誌Ⅱ・外国地誌Ⅰ・観光地理学Ⅰ・観光地理学Ⅱを受講すると、観光地の地理学的理解、地誌学的理解をより深められます。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 【ガイダンス】
【第2回】
 地域の捉え方1:観光客の理論―観光客とはどんな人か
【第3回】
 地域の捉え方2:観光地の理論―リゾート地に良くみられる風景とは
【第4回】
 東南アジアの地誌1:どんな人が住み、どんな仕事をしているのか
【第5回】
 東南アジアの地誌2:どんな自然が広がり、どんな歴史を経てきたか
【第6回】
 東南アジアの地誌3:どんな観光客が来て、どんな観光地なのか 
【第7回】
 オーストラリアの地誌1:どんな人が住み、どんな仕事をしているのか
【第8回】
 オーストラリアの地誌2:どんな自然が広がり、どんな歴史を経てきたか
【第9回】
 オーストラリアの地誌3:どんな観光客が来て、どんな観光地なのか
【第10回】
 まとめ 
【第11回】
 自分たちの経験と地誌 【グループ作業1】 
【第12回】
 自分たちの経験と地誌 【グループ作業2】
【第13回】
 自分たちの経験と地誌 【グループ発表1】
【第14回】
 自分たちの経験と地誌 【グループ発表2】
【第15回】
 【テスト】
 ※ 講義の受講者数や進行状況によっては計画が変更される事があります。