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授業の内容(Course Description) |
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3年間の「演習」を中心とするカリキュラム全体と連携させながら、学生に自分のキャリアプランを発展させていく自覚と自信を持たせるために、職業生活に必要な基礎的な教養とスキルを修得させることを目的とする。企業を取り巻く経営環境の変化の中で、今日の企業が求める人材にとって重要な資質は、自ら考えて課題を発見し、解決策を見出し、第三者を説得するコミュニケーション能力である。 この授業では、社会人としての基本マナー、基礎学力、社会に対する関心、専門知識の理解という4つの課題を軸として、具体的なテーマ設定をする。4つの課題の比重の置き方と具体的テーマ設定には、当然、担当教員の経歴や関心の違いが反映される。 本講義は、春学期に開講した産業実務演習Ⅰと合わせて通年で受講されることによって一層効果的な学修ができるように構成している。また、グループワークを重視し、その準備ため「個人課題レポート」の提出を求める。これらを踏まえて、成績評価方法、授業時間外の学習、学生への要望について下記3.5.6.の通り定めているので十分認識したうえで履修されたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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(1) 社会人としての基本マナーの向上をめざし、自らの自己規律、自主性、協調性、リーダーシップ等の力を高めることができる。 (2) 基礎学力の向上をめざし、自らの読む・書く・聞く・話す力、ディベート力、計算能力、PC能力、語学力等を高めることができる。 (3) 社会に対する関心の向上をめざし、自ら新聞雑誌を読み、日本と世界の政治経済動向、企業・ビジネスの動向に関心を持つことができる。 (4) 専門知識の理解の向上をめざし、実務経験などの話題を通して専門知識の具体的な応用例についての関心を持つことができる
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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演習系科目のため出席は必須である。評価は出席が50%、グループワークの準備としての複数回の「個人課題レポート」が30%、グループワークへの主体的・積極的貢献およびグループワークの成果の出来栄えが20%の配分によって総合的に評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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必要に応じて適宜紹介する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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本講義は担当教員の専門領域をもとに、地域・まちづくりを基本テーマとして設定する。 まちづくりは、日常生活のあらゆる分野が総合的に関連するため、日頃から新聞、雑誌、メディア情報等を通して地域・社会の現状に広く関心を寄せるようにしてほしい。また、なかでも特に関心ある内容については自ら積極的に調べ、課題を捉え、対応について考えるなどの習慣を身につけてほしい。 グループワークの準備のため「個人課題レポート」を複数回出題するので、当然ながら、毎回真摯に取組み、期日厳守で提出のこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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1.で既述の通り、本講義は通年受講により一層効果的に学修できるよう構成していること、グループワークを重視していることから、受講生には、①担当教員が春学期に開講した産業実務演習Ⅰの単位を修得していること、②授業時間内のグループワークおよび授業時間外の「個人課題レポート」に真摯に取組むことが求められる。 当然ながら講義の妨げとなる行為を厳重に慎まれたく、特に他の受講学生に迷惑となる行為は退席を願い、評価の減点対象となるので留意してほしい。また、「個人課題レポート」の不実施はグループワークに多大な支障をきたすため、期日厳守の真摯な取組みが必須であり、評価においても重視しているので、特に注意されたい。 グループワーク形式の演習に参加することにより、多様な意見に触れて「物の見方や捉え方」を習得され、マニュアル思考から脱皮することで、就職の際の差異・個性、卒業後必須の知識・思考を身につけてほしい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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社会の成熟が加速する日本において、企業には、本業の利潤向上のための多面的思考やノウハウとあわせ、「企業市民としての地域社会への貢献」の理念や可能な範囲での実践が求められ、その比重は一層高まるものとも思われる。学生時代にこうした認識を培うことは、就職の際の差異化・個性化への強みのひとつとしても期待できよう。さらに企業人としてだけでなく一人の社会人としても、「地域社会との関わり」への認識は、心豊かに生きていくための大切な基盤となると考える。 本演習では担当教員の実務経験等を基に、地域・まちづくりを基本テーマに据えていくつかの個別テーマを設定し、各個別テーマごとに適宜、教員からの話題提供とグループワークを中心としたディスカッション・まとめ・発表とを組合せて進めていく。グループワークの準備として「個人課題レポート」を課すとともに、受講者の状況を考慮し、より有効にグループワークに取組めるよう配慮したグループ編成とすることを想定している。 個別テーマと実施回の想定は以下に示すが、受講者の関心領域や受講者数に応じた適宜修正も視野に入れるとともに、必要に応じて、現場の第一線で活躍中の実務関係者をゲストとして招聘する機会をつくる。 【第1回】 オリエンテーション 【第2回】~【第8回】 個別テーマ④地域景観・管理とまちづくり 【第9回】~【第14回】 個別テーマ⑤地域環境とまちづくり 【第15回】 まとめ
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