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授業の内容(Course Description) |
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21世紀はニューヨークとワシントンで起きた同時多発テロで始まった。本土を攻撃された米国は、ブッシュ大統領の決断によって、アフガニスタンに巣くっていたテログループとそれを寄生させていたタリバン勢力を攻撃した。また、イラクのフセイン大統領が大量破壊兵器を完全に廃棄していないと見た米国は、国連安保理の決議を迂回する形でイラクへ進攻した。わが国は人道復興支援に任務を限定して陸海空自衛隊を派遣した。テロの脅威は、ロシア、フランス、トルコ、インドネシア、フィリピン、イスラエル、アフガニスタンなど、世界中に拡散した。もし、国際テログループが大量破壊兵器(化学剤・生物剤・放射能物質・核ミサイルや爆薬)を使えば、その損害は想像を絶する結果となる。大規模自然災害も大きい脅威である。阪神・淡路の大震災、スマトラ沖の大津波、米国南部のハリケーン、フィリピンでの高潮災害は、その国の危機管理能力が問われる程の大被害をもたらした。反面、救援における国際協力も大規模に行われるようになった。本演習では、まず諸君の研究テーマになるようないくつかの基本的な問題を提示する。本講座では米・日・中・韓・北朝鮮・露などの国々について政治・経済・外交・軍事についてリサーチを行う。諸君は、これらの中から具体的な研究テーマを選んで、個人またはグループでリサーチを行なう。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①国家間の安全保障を題材として問題の分析・発表・討議能力の基本を体得させる。 ②各自に与えられたテーマについて、資料を「収集」し、「分析」し、要点をパワーポイントにより「映像化」し、グループ毎に「討議」し、クラスの前で「発表」できる能力を身に付けさせる。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業への出席状況を重視する。出席率・小テスト・期末試験の成績を総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考書 志方俊之著『危機』(海竜社)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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個人の希望を考慮して選定した討議および発表項目について、アウトラインを決め、授業の進行に従って補充し、最終的にはパワーポイントを使って発表できるようにする。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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出席率を最重視する。講義中、不定期にワンポイント・テストを行う。「法律学演習Ⅰ」を受講した者は、なるべく秋期に「法律学演習Ⅱ」を受講することを希望する。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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以下の項目を、ほぼ1週間に一つのペースで進める。 【第1回】 研究テーマの決定要領ガイダンスと決定 【第2回】・【第3回】 資料収集と分析の要領 【第4回】 グループ討議の要領 【第5回】 個人発表の要領 【第6回】 小論文作成の要領 【第7回】 国際政治シミュレーションの一般的実施要領 【第8回】 米朝関係シミュレーションの準備 【第9回】 米朝関係シミュレーションの実施 【第10回】 米中関係シミュレーションの準備 【第11回】 米中関係シミュレーションの実施 【第12回】 日米関係シミュレーションの準備 【第13回】 日米関係シミュレーションの実施 【第14回】 個人発表の反省と綜合討議 【第15回】 まとめ
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