Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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行政法B 平谷 英明
選択  2単位
【法律】 14-1-1210-0720-12A

1. 授業の内容(Course Description)

 従来、行政法は、行政事件訴訟法、行政不服審査法など事後の救済に焦点をあてて構成されてきました。
 しかし、近年は、都市計画などの行政計画への住民参加の拡充、申請や行政指導のルールを定めた行政手続法の制定、パブリック・コメント条例の制定など事前の手続、チェックにも重点が置かれるようになってきています。
 また、New Public Managemenntと呼ばれる行政に民間の手法を取り入れるシステム、例えば、民間の資金とノウハウを生かしたPFI図書館の建設、民間企業の名前を冠した公共施設の建設なども、普及してきています。
 このような新しいタイプの行政について、研究します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 行政指導などの行政手続き、都市計画などの行政計画をはじめ、行政代執行、警察官による抑止、保護など具体的な行政の執行に関わる法制度について専門的、実用的に理解できるようにする。
 また、PFIなどの新しいタイプの行政について、具体的な事例や法律に即して理解できるようにする。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 テストに出席と受講態度を加味して評価する。
 テストは、3分の1程度の割合で、True or False(本当か嘘か)問題、穴埋め問題、テーマについての記述問題とする。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:芝池義一 著 『行政法読本(第3版)』 有斐閣
 参考文献:平谷英明 著 『一番やさしい地方自治の本(第1次改定版)』 学陽書房

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 事前に、テキスト、参考文献を読んでおいてもらいたい。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 新聞などの行政に関する記事や裁判記事について、目を通すように努めてもらいたい。
 質問は随時受け付けるので、積極的に質問してもらいたい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 行政法のポイント 近年の変化の方向とその理由
【第2回】
 行政計画 都市計画法を例に
【第3回】
 建築基準法、都市再開発と土地区画整理事業
【第4回】
 行政指導など行政手続法
【第5回】
 申請、不利益処分など行政手続法
【第6回】
 行政代執行などの行政上の義務履行
【第7回】
 制止、保護などの即時強制
【第8回】
 行政の透明化、情報公開法・条例
【第9回】
 情報開示と情報提供、公表など
【第10回】
 プライバシーの保護とマイナンバー法など
【第11回】
 民間との協働 新しいタイプの法律・条例
【第12回】
 公正と効率 行政評価法・条例
【第13回】
 PFI(Private Finance Initiative)
【第14回】
 その他のNew Public Management
【第15回】
 まとめ