1. |
授業の内容(Course Description) |
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「その犯罪が成立するためには、どのような要件を充足する必要があるのか?」、すなわち個別具体的な犯罪成立要件について、必要なときには他の法分野(とりわけ民事法)の概説も交えつつ、実際の裁判例を可能な限り多く紹介しながら、説明したいと思います。刑法各論は、総論ほど抽象的で難解なイメージはないと思いますので、向学心が強い他学部生の受講も歓迎します。なお、半期で一区切りになるようにするため、財産犯は刑法各論Ⅱ/Bで集中的に扱います。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①実際の裁判例を通じて、重要な犯罪の成立要件の基本的な知識を有し、その概要を理解してもらうこと。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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筆記試験
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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高橋則夫『刑法各論』(成文堂 2011年) 成瀬幸典ほか『判例プラクティス 刑法II[各論]』(信山社 2012年)
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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教科書の該当箇所を通読してください。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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法律学習の基本は教科書を読むことです。ですから、受講生は指定教科書を読むことにより、知識を定着させてください。また、知識の単なる丸暗記に終始することなく、「なぜ?」と自問する探求心を、刑法を素材に身につけてもらいたいと思います。授業に出席して学ぶことはもちろんのこと、他人と場所及び時間を共有していることを常時意識して、私語を慎む等各自自覚してください。なお、小テストや任意レポートを行う予定はありません。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 刑法各論とは何か? 【第2回】 生命に対する罪(1) 【第3回】 生命に対する罪(2) 【第4回】 身体に対する罪 【第5回】 自由に対する罪(1) 【第6回】 自由に対する罪(2) 【第7回】 自由に対する罪(3) 【第8回】 自由に対する罪(4) 【第9回】 人格的法益に対する罪 【第10回】 信用及び業務に対する罪 【第11回】 放火罪(1) 【第12回】 放火罪(2) 【第13回】 偽造罪(1) 【第14回】 偽造罪(2) 【第15回】 総復習
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