1. |
授業の内容(Course Description) |
|
受講者は、幼稚園、小・中学校・高等学校のさまざまな組織を理解した上で、実践の事例をもとに考察する。また、ペア学習・グループ学習、全体討論や個人発表の機会を通して、さまざまな考えやアイデアを交換し、問題意識を深め、思考を促す。初等中等教育をめぐる現状・課題とその改革点の動向について学習する。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
①初等中等教育の役割、歴史的な考察、基本的な考え方、学校組織、現状などを把握する。②初等中等教育の重要性を国際比較視点から理解し、自分なりに主題・見方を発見する。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
①授業で課すレポート(30%)―考察―、②授業中のペア学習・グループ学習の活動、探究学習報告、発表など(30%)―把握・理解―、③最終レポート(40%)―発見―で評価する。合計100点満点で60点以上を合格とする。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
特にありません。毎回の授業でレジュメを配布する。授業中に適時、指示する。 参考文献: 牧田秀昭・秋田喜代美(2012)『教える空間から学び合う場へ』東洋館出版社。 和井田 節子・柴田 好章 編集(2012)『協同の学びをつくる-幼児教育から大学まで-』三恵社。 サルカール アラニ モハメッド レザ(2013)「比較授業分析によるティーチング・スクリプトの解明」的場正美・柴田好章 編著『授業研究と授業の創造』渓水社、41-58頁。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
配布した資料を読んで自分なりの考え・意見・感想などをもち、それらを基に授業中で話し会いの活性化なるための努力・協力すること。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
これまで学んできたこと・体験してきたことを基に、学校教育や学校生活についての知識を再構築してほしい。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 オリエンテーション 初等中等教育の意義、本授業の目的、評価および科目全体の構造などについて明確に説明する。 【第2回】 初等中等教育の理念や役割を明確にし、学校の誕生と意義-意図的学校の組織について学ぶ。 【第3回】 初等中等教育の基本的な考え方を教育基本法や学校教育法から具体的に学ぶ。 【第4回】 学校と地域の関係に関して必要な視点から考察し、その視点の関連および全体構想を把握する。そこで「学校」を通して「地域」から学ぶということについて自ら新たな知識・技術・行動・思考・態度を習得する。 【第5回】 初等中等教育の現状について考察し、発達段階に応じた教育目標を学習する。 【第6回】 初等中等教育制度を歴史的に考察する。 【第7回】 学習指導要領・カリキュラムと学力の現状から初等中等教育を学ぶ。具体的に、授業実践の事例をもとに授業展開に関する学習指導案の様式と学習目標・教材・内容・課題の設定について学ぶ。 【第8回】 幼稚園の教育内容・方法における教師の役割について討論し、具体的に1時間の授業の展開でどのような取り組みが必要であるかを学習する。 【第9回】 小学校の教育内容・方法を学ぶ。具体的に、小学校における1時間の授業過程を詳細に検討し、教材研究・教材解釈、学習機会、授業展開の工夫、学習課題の設定について学ぶ。 【第10回】 中学校の教育内容・方法を学ぶ。生徒の学習活動、復習・練習ノート、調べ学習、探究学習などについての具体的な例をもとに考察し、学習する。 【第11回】 高等学校の教育内容・方法を学ぶ。具体的な実践にもとづいて、よい教材や発問の条件等の教育方法の諸問題を検討する。 【第12回】 初等中等教育の学校組織(国立・公立・私立)について学ぶ。 【第13回】 初等中等教育に対する教育という文化・学校文化について比較授業分析を通して学ぶ。 【第14回】 世界における初等中等教育の課題と展望を考察し、日本の動向と挑戦を検討する。 【第15回】 初等中等教育の評価システム・生徒の声について検討する。 「注」:内容は、講義の進度や受講者の希望・状態によって、予定を変更することがあります。
|