1. |
授業の内容(Course Description) |
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病弱児の心理的特性、人体の生理・病理の基本的事項、各種疾患や障害の病理及び保健などの概要について理解し、病弱児への心理的ケアや保健面での適切な配慮が出来るようにすることを目的とします。 そのため、病弱教育の対象となる主な疾患や障害について、病態生理及び保健の視点から取り上げて概説し、また、学校教育の立場から配慮すべき心構えについて考察していきます。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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病弱児の心理を理解するとともに、小児の主な病気の基礎的な知識を身につけアセスメントし、必要な配慮や支援が出来るようにすることを目標とします。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験(40%)、レポート(20%)、授業への参加状況及び学習状況(40%)を総合して評価します。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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毎回関連資料を配布します。なお、参考文献は授業の中で紹介します。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業終了時に示す課題について所定の用紙に記述し、最後の授業開始時に提出する。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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本授業を通して、病気の子どもに対する理解が深まり、病気の子どもへの支援が広がっていくことを期待しています。積極的な態度で受講してください。 (1)自己の学習目的・目標を明確にして、授業に臨んでください。 (2)毎回の授業内容に対する感想や意見、質問等を所定の用紙に記述し、授業終了時に提出してください。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 学習内容のOR:病弱教育の対象や特性、指導上の留意事項など、子どもの心の健康、発達と病気、障害の定義と種類、子どもと家族の権利擁護(アドボカシー) 【第2回】 病弱児の心理的特性と親や兄弟姉妹の心理:子どもを支える保健施策、家族を支える論理的枠組み、療育を必要とする子どもと家族(G討議) 【第3回】 周産期や生育期等における病気と障害:年齢区分、成長発達の定義と一般的原則、子どもの心理と社会的発達 母子保健(療養援護)、児童虐待・学校保健、地域社会と教育 【第4回】 中枢神経系の病理・保健:病気の概念・病態生理・症状・対処方法、生活管理 【第5回】 気管支喘息等の病理・保健:病気の概念・病態生理・症状・対処方法(腹式呼吸;演習) 【第6回】 腎臓病、心臓病の病理・保健:病気の概念・病態生理・症状・対処方法(尿蛋白測定・脈拍測定;演習) 【第7回】 筋ジストロフィの病理・保健:病気の概念・病態生理・遺伝の仕組み・筋力低下予防と運動発達 【第8回】 骨・関節疾患の病理・保健:病気の概念・病態生理と運動能力の保持増進(リハビリテーション) 【第9回】 小児がんの病理・保健:病気の概念・病態生理症状・対処(受容過程・薬の副作用)死生観(G討議) 【第10回】 心身症等の病理・保健:病気の概念・病態生理・養護環境上の問題と対処、森田療法(日記) 【第11回】 統合失調症、強迫神経障害の病理・保健:病気の概念・病態生理・症状・遊戯療法(コラージュ他;演習) 【第12回】 てんかんの病理・保健:病気の概念・病態生理・発作時の対処方法、誘因の除去と日常生活上の管理 【第13回】 肥満、糖尿病の病理・保健:病気の概念・病態生理・症状・生活習慣病(メタボリックシンドローム;BMI)Ⅰ型糖尿病とインスリン療法、低血糖発作時の対処(血糖・尿糖測定法;簡易測定法;演習) 【第14回】 難病(特定疾患)の理解:小児慢性疾患と社会資源、QOLの向上、トゥレット症候群VTR(G討議) 【第15回】 まとめ、筆記試験
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