1. |
授業の内容(Course Description) |
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特別支援教育免許に対応する「心身に障害のある幼児、児童又は生徒の教育課程および指導法に関する科目(聴覚障害)」に該当する内容を講義する。 ①聴覚障害教育の基本的事項を教育現場の実際に即して解説し、この教育に対する関心を高めるようにする。 ②教育課程の理解をはぐくむために、実際のろう学校の教育課程をもとに具体的に講義する。 ③指導法に関しては教科の指導法、およびさまざまなコミュニケーションの活用法を講義する。簡単な手話の実技やICTの活用についても講義する。 ④聴覚障害教育に関連する背景の知識を解説する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①聴覚障害児の発達にそって支援システム、教育、指導に関する基本的な事項を理解できるようになる。 ②将来に教職に就くものとして聴覚障害の現場で行われている教育指導そして、聴覚活用や口話、手話の意味や位置づけを知り、その初歩的な指導技術を習得する。 ③聴覚障害に関連する福祉や就労に関しての知識を得て、聴覚障害教育への関心が高まるようになる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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レポート20% 聴覚障害理解20%。教育課程、指導法の理解30%。出席30%。 出席が10回未満の者には単位は付与しない。やむを得ない事情以外、遅刻早退を認めない。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト...特に指定しない。随時プリントを配布する。 参考文献...授業内容に即し、随時紹介する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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聴覚障害関係のテレビ番組の視聴。 自分の出身地ないし、近辺の聴覚障害教育を行っている学校のホームページの調査。東京都のろう学校のホームページを随時閲覧し、学校状況、特色ある教育の把握をする。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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聴覚障害は外見上その障害が分かりにくい障害である。そのために障害の大変さが障害者本人の周辺や社会に認知されにくいことがある。是非、講義だけではなく、聴覚障害者と触れ合う機会を持ってほしい。 ろう学校での学校公開や文化祭などにも積極的に訪問し、その実際を肌で感じて講義で得た、知識や技能を深めてほしい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業のオリエンテーションと聴覚障害教育の一般的な知識 【第2回】 聴覚障害とは、障害の病理・心理(言語とコミュニケーションの方法) 【第3回】 聴覚障害教育の歴史と制度、および現状(教育体制の変遷・教育方法の変遷・今日の課題) 【第4回】 早期教育と乳幼児教育相談 【第5回】 聴覚障害教育の教育課程(ろう学校教育の内容と方法)の概要 【第6回】 幼稚部の教育 【第7回】 小学部、中学部の教育 【第8回】 高等部、専攻科の教育 【第9回】 通常の小・中・高等学校における聴覚障害教育 【第10回】 高等教育(大学等)における聴覚障害生徒とコミュニケーション等の課題 【第11回】 聴覚障害教育における重複障害指導 【第12回】 聴覚障害教育における特別活動、生活指導等 【第13回】 職業教育、進路指導と進路・就労の実際 【第14回】 聴覚障害者の社会生活と生涯教育 【第15回】 最終試験とまとめ
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