Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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社会教育課題研究 II 柴田 彩千子
選択  2単位
【自己啓発】 14-1-1334-0728-53A

1. 授業の内容(Course Description)

 人々が現代社会で生活していくうえでは、行政や市場経済が提供するサービスのみでは解決することのできなさまざまな生活課題を抱えている。現在、多種多様に存在するボランティア活動団体やNPOが、こうした行政や市場経済のみでは補いきれない生活課題を解決する役割を担っている。
 本授業では、ボランティア活動団体やNPOがこのような活動を実践していく過程で創出されている、さまざまな「学習機会」をとりあげ、それぞれの社会的使命(ミッション)を掲げたNPOが創出する「学習機会」が、人々の学習ニーズにどのように対応しているのかということに着目しながら、今後の社会教育研究の課題とその役割を事例調査を通して検討していく。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ・さまざまなNPO活動の実態を把握し、社会の中で果たしている役割を理解すること。
 ・NPO活動と社会教育との関係性を把握すること。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 受講態度(グループワークへの積極性):40%
 提出物(調査レポート)の内容およびプレゼンの内容:60%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 田中雅文・廣瀬隆人編著『ボランティア活動をデザインする』学文社、2013年発行。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 NPO(ボランティア活動団体)調査を実施するため、関心のある活動分野に取り組むNPO(ボランティア活動団体)についての情報を収集しておくこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 グループワークを中心とした授業なので、遅刻および欠席がちな学生は受講しないこと。身近なNPO法人や市民活動団体の存在に眼を向け、こうした団体が社会に向けてどのようなミッションを果たそうとしているのかということを感じ取ってみてください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 「NPOの教育力」とNPO法人の活動分野
【第3回】
 NPO活動調査の計画と実施
【第4回】
 事例研究(1)―指定管理者制度とNPO―
【第5回】
 事例研究(2)―まちづくりとボランティア活動―
【第6回】
 事例研究(3)―学校教育とボランティア活動―
【第7回】
 事例研究(4)―震災復興とボランティア活動―
【第8回】
 事例研究の分析視点の確認
【第9回】
 NPOが創出する学習機会の分析(1)
【第10回】
 NPOが創出する学習機会の分析(2)
【第11回】~【第13回】
 プレゼンと討論
【第14回】
 NPOにおける話し合い(討論)による学習の効果分析
【第15回】
 まとめ