Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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教育原理(中・高) 佐藤 高樹
選択  2単位
【教育】 14-1-1334-1849-09A

1. 授業の内容(Course Description)

 (※本授業は、教育職員免許法施行規則に定める「教職に関する科目」-「教育の基礎理論に関する科目」である。)
 この授業は教職課程(および学芸員課程)の必須科目であり、資格課程の入口に位置する科目として、教職に関わる基本的な知識理解を深めるとともに、「教育とは何か」「教育には何ができるのか/できないのか」といった根本的な問題について学生自身が考察を深めることを目的としている。
 とりわけ、以下の二点を主眼として、授業をすすめていく。
 (1)教育学研究の知見に基づき、個人や社会にとって教育が果たす役割について理解を深める。
 (2)各受講生が、これまで所有してきた教育のイメージを見直すとともに、新たに教育を見る「眼」を養い、常識や俗説から自由に、現代の教育問題とそれを取り巻く社会について考えるための手がかりを得る。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①個人と社会にとっての教育の役割について、関心をもち、広い視点で考えることができる。
 ②青少年の成長発達に寄与する教育者の役割について、理論的知識や過去の教育思想に依拠しつつ、自分なりの言葉で表現できる。
 ③日本の教育をめぐる現状や課題(その概要)について、専門的見解を活用しながら分析できる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業参加度(各回リアクション・ペーパーの提出)、課題レポート、および筆記試験の成績に基づいて総合的に判断する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 《教科書》汐見稔幸ほか編著『よくわかる教育原理』ミネルヴァ書房、2011年。
 〈参考文献〉授業で配布する「参考文献リスト」を参照のこと。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 ① 教科書を指定しているので、毎回指示された箇所を読み進め、復習を行うこと(予習は不要)。
 ② 授業で配布する「参考文献リスト」をもとに、本授業の内容に関連する図書を読み進めること。
 ③ 宿題とされたリアクション・ペーパーや、課題レポートはもれなく提出すること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 ①理由もなく第1、2回の授業に欠席すると、レポートに関する重要な情報を聞き逃し、ひいては成績に大きく影響するので注意すること。
 ②授業で配布するプリントは、配布した次回までは保管する。それまでに研究室(9号館研97)に取りに来ること。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション―受講上の注意、受講者の問題意識調査―
【第2回】
 教育学を学ぶ意味―教育の「常識」を問い直す―
【第3回】
 育ち・学びと教育
【第4回】
 「学校」とは何か(1)
 ―学校の成り立ちから近代学校の展開まで―
【第5回】
 「学校」とは何か(2)
 ―なぜ学校へ行くのか―
【第6回】
 公教育・学校教育を支える思想(1)
 ―こども観をめぐって―
【第7回】
 公教育・学校教育を支える思想(2)
 ―近代の教育思想をよむ①
【第8回】
 公教育・学校教育を支える思想(3)
 ―近代の教育思想をよむ②
【第9回】
 カリキュラム・教育課程・教科書
【第10回】
 授業と学びをめぐる理論
【第11回】
 子どもの能力と評価
【第12回】
 社会の変化と教育政策の動向
【第13回】
 現代における教育の諸課題
 ―グループ・ワーク―
【第14回】
 教師の仕事と学校教育の可能性
【第15回】
 まとめと評価
(※受講者の問題関心に応じて、授業構成に若干の変更を加えることがある。)