Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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道徳の指導法(中) 佐藤 高樹
教職  2単位
【人間文化】 14-1-1334-1849-18A

1. 授業の内容(Course Description)

 ※本授業は、教職関連科目である(教育職員免許法施行規則に定める「教職に関する科目」-「教育課程及び指導法に関する科目」)。
 この科目では、「道徳」授業の教材となりうる事例・読み物資料、そして授業実践例の考察を通して、(1)「道徳とは何か」「道徳は教えられるのか」といった根本問題、道徳教育の基本的課題を理解すること、また、(2)学校での指導法について、学生が自ら経験したケースの考察や学習指導案の作成などを通して考えること、をねらいとして授業を展開していく。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①道徳教育に関わる諸事例の考察から、理論の学びへと至る過程を通して、道徳教育をめぐる問題構造を捉える。
 ②学校における道徳教育の特質を理解し、「道徳」の学習指導要領上の位置づけについて説明できる。
 ③「道徳の時間」の学習指導案を作成することができる。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業参加度(リアクション・ペーパーの提出)、課題レポート(「学習指導案」の作成)、および筆記試験の成績に基づき、総合的に判断する(詳細は、第1回授業時・イントロダクションで提示する)。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 《テキスト》『中学校学習指導要領解説 道徳編』
 ※その他、授業で参考文献を提示する。授業ではプリントを配布するのでファイルを準備すること。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 ①「道徳」授業の教材(道徳的課題=社会問題)となりうる読み物資料や新聞記事などを日頃からチェックし、スクラップするクセをつけること。
 ②授業で配布する「参考文献リスト」をもとに、本授業の内容に関連する文献を読み進めること。
 ③学習指導案の作成にはいろいろな文献を読み、先行事例に書き方を学ぶ必要がある(毎年、受講学生はここで苦労している)。積極的に図書館を活用し、参考文献にあたること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 毎回の授業でリアクション・ペーパーの作成など課題が出る。積極的に授業に参加し、自らの意見を提示しなければ成績に反映しないと心得よ。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション
 ―受講にあたっての注意・意識調査―
【第2回】
 課題レポート(学習指導案)のテーマ・素材・提出方法
【第3回】
 学習指導案の書き方(1)
 ―作成項目・手順について―
【第4回】
 道徳授業の記憶/「道徳」「道徳教育」の根本的検討(1)
【第5回】
 学校教育における道徳教育・「道徳の時間」の位置づけ―学習指導要領を読む―
【第6回】
 道徳資料の検討(1)―資料「手品師」をよむ―
【第7回】
 道徳教育の根本問題
 ―徳目主義・心情主義を考える―
【第8回】
 「道徳の時間」学習指導案・実践例の検討
【第9回】
 指導方法を考える(1)
 ―教材解釈、生徒の実態について―
【第10回】
 指導方法を考える(2)
 ―協同学習のあり方、実践例の検討―
【第11回】
 道徳資料の検討(2)―『心のノート』をよむ―
【第12回】
 道徳的課題の吟味と教材研究(2)
 ―情報モラル―
【第13回】
 道徳的課題の吟味と教材研究(3)
 ―「いじめ問題」「生・死」―
【第14回】
 課題レポート(学習指導案)講評・指導例発表
【第15回】
 まとめと評価
 (※受講生の人数や問題意識に応じて、授業内容を柔軟に変更することがある。)