Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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教育と言語 宇佐美 洋
選択必修  2単位
【こども教育】 14-1-1334-2731-05A

1. 授業の内容(Course Description)

 「言語の教育」とは,何を扱い,何を目指しているのでしょうか。単に,ある言語に含まれる単語や文法規則を覚え,それらを使いこなせるように練習を行うことでしょうか。もちろん,ある程度の単語や文法規則を覚えることは不可欠ですが,しかしどれだけ「知識」身につけたとしても,それだけでは足りない,ということは直感的に了解されることと思います。
 そもそも,言語を身につけるとはどういうことなのか,言語能力とはどういうものなのか,さらに,言語とは教育の中にどのように位置づけられるものなのか,ということを,グループワークやその発表などを通じ,参加者全員で考えていきます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 言語と教育の関係について論じるために最小限必要となる概念を理解した上で,それらの概念を活用しながら,「言語の教育」が何を目指すべきかについて,自分なりの考えを構築していけるようになることを目指します。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 平常点50%(振り返り小レポートも含む),最終試験またはレポート50%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 特にありません。必要あれば適宜授業内で指示します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業で扱った内容についての振り返りレポートを適宜書いてもらうことがあります。
 授業内ではグループでの話し合いとその発表を重視します。授業時間内で発表内容をまとめきれなかった場合,授業時間外にグループメンバーが適宜集合し,発表準備を進めてもらう可能性があります。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 この授業は「参加型授業」です。単に教師が知識を与えるのでなく,学生同士の話し合いの過程で,他者から学び,異なる考え方を調整していけるような力を身につけてもらうことを目標としています。したがって,まずは「授業に参加する」ということが何より大切です。授業に積極的に参加することで,学生同士の人間関係も広げていってください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス,学習動機
【第2回】
 海外・国内の国内の日本語教育事情
【第3回】
 教授法の歴史・これまで受けた言語教育の振り返り
【第4回】
 テスト評論・テスト理論
【第5回】
 言語テスト作成演習
【第6回】
 言語テスト作成 発表とディスカッション
【第7回】
 評価ルーブリックとは
【第8回】
 評価ルーブリック作成・評価演習
【第9回】
 評価ルーブリックの伝えあい
【第10回】
 評価ルーブリック 振り返り
【第11回】
 言語教育観・言語能力観の変遷
【第12回】
 構成概念とは? 言語能力を構成するものは?
(討論)
【第13回】
 言語能力を構成するものは?(発表準備)
【第14回】
 言語能力を構成するものは?(発表)
【第15回】
 学期のまとめ