Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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卒業演習(日本史3)- II 深谷 幸治
選択必修  2単位
【史】 14-1-1340-1602-19A

1. 授業の内容(Course Description)

 前期の授業と同じく、日本中世後期の戦国時代の政治・社会状況が、比較的わかりやすく具体的な形で記載されている当時の史料(文書・日記など)の内容を題材とし、それについて参加学生諸氏が自ら判読・解釈し、論点指摘と説明などを行い、加えて担当教員と学生による質疑応答・議論を行う。進行方法も同様であり、グループの形成と分担担当で行われる。各グループは半期で2回はその報告を担当すること。
 後期のこの時間は、戦国時代後期の関東・東国の史料を扱いたいと考えている。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 上のような作業を、グループ単位で学生が主体的に調査・報告することにより、史籍講読と合わせてある程度の古文書読解・解釈能力を取得し、また必要な関連書籍・論文などを探し出してその要点をいち早く把握・記載するという過程を経験する。学生はその一連の方式を知り、自らの卒業論文作成に生かすことができるようにする。そうした情報取得・整理・分析・報告・議論の経験が、将来的には社会人としての仕事能力向上にも役立つようにすることを目標とする。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席は成績評価の前提となる必要条件である。それを満たした上で、後期授業時間の最後に実施する試験の解答内容を勘案して、成績を評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキストは使用しない。必要な場合には、担当教員が適宜プリントを作成して配布する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 ある程度の古文書(活字)解読能力が必要になるので、以前学んだ史籍講読の史料の再読学習が有効。また古文書学などの授業を事前に、あるいは本演習と並行して受講しておくなど、自分で能力を高めていく自主的努力が期待される。また戦国期に関する各種の書籍を読んでおくことが、当時の社会背景を理解する上で、対応力を高める基となる。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 演習であるから、報告は参加学生全員の義務ニなる。後期に必ず2回グループ報告があたるので、その際には報告内容を記したレジュメを人数分用意しておくことが必要。グループ分けが行われる第1回の授業には、必ず出席すること。
 また下の授業計画はあくまで予定であり、授業の進行具合によっては変更されることもあるので、承知しておいてもらいたい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス。使用する史料の概要紹介やその背景説明、解読・調査していく際の注意事項、さらに関連する書籍・論文等の指摘などを行う。またグループ分けの実施。
【第2回】~【第14回】
 順次割り当てに従って、グループによる報告実施。そののち教員と参加学生による質疑応答・議論・必要ならば教員による補足的説明を行う。
【第15回】
 後期のまとめと試験。