1. |
授業の内容(Course Description) |
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演習参加者は、各回の授業で、主としてテキストにある古代史研究上の諸問題、重要問題および他分野の諸論考から各自が一つ選択し、順次に報告します。 各自が扱う論文は、また全員が事前に読んで授業に参加します。報告に当たっては、報告レジュメを準備し、参加者に配布します。 報告では、配布したレジュメに沿ってその論考が扱った問題、簡潔な要旨、論証に使われた主な史料、結論と意義、報告者の感じた問題や批判点などについて述べます。 参加者の中から選ばれた当番の司会者が、質疑、討論を進めます。教員は、その折々に必要な助言をします。 演習参加者は、上述の一つの論文を読み、さまざまな視点からそれを分析的に構成要素を吟味する論文読解を行います。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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この読解を通して、未知の問題を理解し、自分の関心を確かなものにします。これが自分のオリジナルなテーマとなるものです。それをさらに深めるためにどうすればよいか。研究とはなにか、またどうすることなのか、自分のテーマに即した学びを体得し、レポート「卒論予備ノート1」(重ねて受講する人はノート3)にまとめます。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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第1に、各回の授業での報告、報告レジュメ・討論への参加50% 第2に、学期末に提出する「卒論予備ノート1」レポート50% 計100%の方法で成績を評価します。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:村岡薫他著『再検証史料が語る新事実 書き換えられる日本史』(小径社、1,600円+税) 参 考 書:その都度紹介
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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この演習・ゼミナールへの参加者は、まず各回で扱う論文を事前に読了し、その自らの質問事項をあらかじめ考えておくことが必要です。 次に報告担当の時は、レジュメを作成しますが、内容の要約のみならず、問題としたい箇所を明確にして報告をする必要がありますので、その準備が必要になります。 第三に、15回の授業終了約一週間後に提出するレポートで評価を受けますが、日頃から関連する史料や文献を読んで、レポート作成の準備が必要です。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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卒業論文で日本古代(平安末まで)を希望する人は、3年次までに履修して下さい。この科目や関連科目の履修なくして日本古代史の卒業論文を書くことは困難です。報告には十分な予習を、また復習として「予備ノート1」のレポート(4000字以上、学期末に提出)を作成するようにすすめて下さい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 演習参加者の確認・自己紹介、テキストと演習の進め方をガイダンスする 【第2回】 報告者・司会者の順番、報告レジュメの作成法などについて扱う 【第3回】 テキストに即したテーマ1の報告と討論 【第4回】 テキストに即したテーマ2の報告と討論 【第5回】 テキストに即したテーマ3の報告と討論 【第6回】 テキストに即したテーマ4の報告と討論 【第7回】 テキストに即したテーマ5の報告と討論 【第8回】 テキストに即したテーマ6の報告と討論 【第9回】 テキストに即したテーマ7の報告と討論 【第10回】 テキストに即したテーマ8の報告と討論 【第11回】 テキストに即したテーマ9の報告と討論 【第12回】 テキストに即したテーマ10の報告と討論 【第13回】~【第15回】 テキスト以外の特別テーマの報告と討論
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