Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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児童臨床心理学 菅野 恵
選択  2単位
【教育文化】 14-1-1360-1724-08A

1. 授業の内容(Course Description)

 児童期は、身体的成長だけでなく、心の発達を飛躍的に成長させる時期でもある。本講義では、自己の感情を適切に表現することの難しい児童期の子どもの特性を理解し、子どもの発達や母子関係の理論を踏まえながら、臨床心理学的観点から心の支援について学んでいく。なお、児童福祉施設での経験を踏まえ、事例的内容も随時紹介する。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 児童期を乳幼児期の移行の視点で連続的に捉えつつ、誰もが体得してきた実体験とリンクさせ、児童期の諸問題を臨床心理学の観点から学習していくことを目標とする。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 主な評価は試験の成績による(持ち込み不可、記述と選択問題、論述を予定している)。そのため、授業に7割以上出席し試験に臨むことが求められる。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 (参考文献)
  『学校・地域で役立つ子どものこころの支援 連携・協働ワークブック』 前川あさ美 編著、菅野恵 他著、金子書房
  『子どもの心理臨床』 弘中正美・濱口佳和・宮下一博 編著、北樹出版
  『子どもの精神分析』 木部則雄 著、岩崎学術出版社
 ※その他、授業内にて随時参考文献を紹介する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 子どもに関連するテーマや関心を日頃から高めて欲しい。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 授業中の他人に迷惑をかける行為には、厳しく対処する。シラバス内容に変更が生じた際には、授業内でお伝えする。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 児童発達の基本的理解
【第3回】
 母子関係論
【第4回】
 対象関係論
【第5回】
 子どもの行動分析(応用行動分析学の実践)
【第6回】
 子どもの心理療法(1)
【第7回】
 子どもの心理療法(2)
【第8回】
 児童虐待(1)
【第9回】
 児童虐待(2)(VTR視聴予定)
【第10回】
 反応性愛着障害(1)
【第11回】
 反応性愛着障害(2)(VTR視聴予定)
【第12回】
 子どものこころを支える関係機関(連携・協働)
【第13回】
 児童養護施設の実際
【第14回】
 児童臨床心理学の新たな展開、まとめ
【第15回】
 まとめと試験(※定期試験期間に実施する場合もある。第14回の授業で確認すること。)