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授業の内容(Course Description) |
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ラテンアメリカ諸国はヨーロッパのイベリア文化、先住民文化、アフリカから持ち込まれた文化、さらに19世紀以降の移民(日本移民も含む)が持ち込んだ文化が混ざり合い、まさに未来的な「混血」文化を擁している。日本と対極的な文化を持ちながら、移民のつながりでは日本と最も近いというユニークな関係を持つこの諸国は知れば知るほど尽きない魅力をたたえている。同時に「発展途上国」としての一面も持ち、社会の「発展」について考えるための重要な材料をも提供している。 本授業では、自分の興味あるテーマを探し出し、自ら探究することにより、ラテンアメリカに対する理解を深め、グローバルな視野を養う一助とする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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ラテンアメリカ社会に関わる個別テーマを発見して自ら調べ、教室で発表できる力をつける。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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レポート40%、出席60%。第1回目の授業は必ず出席すること。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:随時指示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業前に関連する資料を読むこと。授業後は疑問を持った点、もっと知りたい点などについて図書館等を利用して発展的に知識を広げる。このような積み重ねが重要である。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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欠席・遅刻厳禁。また積極的に自分の興味あるテーマを見つけてほしい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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ラテンアメリカと日本に関わる様々なテーマを自ら選んで、調べ、発表する。発表について皆で質問し、話し合う。発表のテーマは広く様々な分野から選ぶことが可能である。 ラテンアメリカは、興味深い歴史(マヤ、インカ、アステカなどの古代文明と植民地時代、独立以来の近代的文化)、豊かな自然文化環境(多くの世界自然遺産と文化遺産に見られるように、ピラミッド、都市、珍しい建築など)、複雑な民族構成(白人、先住民、黒人、混血の人々)、豊かな言語(スペイン語、ポルトガル語だけでなくケチュア語、マヤ語など様々な言語)、宗教(宗教的にも興味深い混淆が見られる)、多彩な文化(音楽、美術、文学、映画、食など)、スポーツや祭り(サッカー、野球、カーニバル、先住民の祭り)、激動する政治経済社会(革命、軍事独裁、民主化、経済的取り組み、開発問題、貧困問題、教育、国際関係)など興味のつきない地域である。 前期は文献だけでなく、実際に足で調査すること、体験することを奨励したい。またメンバーの間で各自のテーマについて互いの意見を十分に交換することができるよう、話し合いの時間を多く取りたい。
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