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授業の内容(Course Description) |
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【言葉をめぐる哲学】 人が物事を考えたり、なにかを認識したり、さらには行動を起こす時にさえ、「言葉」は決して欠かすことのできないものである。言葉を持つことが人間であることのひとつの証左であるともいえる。本講義は、こうした「言葉」に関する様々な哲学的思想を検討することによって、その深淵に迫りたい。 その際、古代より西洋哲学において「言葉」ないし「言語」をめぐってなされた思索を講義の土台とする。具体的には、言葉が「意味」するものとはなにか、また、なにを「指示」するのか、さらには言葉の起源の問題、「真理」との関係性など、多様な問題領域を扱うことになる。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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「言葉」という事象がもつさまざまな問題を、思想史的な文脈を顧慮しつつ、自らの言葉で考察することができることを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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・平常点(30%)講義への積極的参加と、リアクションペーパーへの回答。 ・試験(70%)試験欠席者は0点の評価となるので注意すること。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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適宜、授業内で指示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・講義内で指示した参考書に関しては可能な限り読んでおくこと。 ・講義に出席する前に、前回の内容を復習しておくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・欠席や遅刻はやむを得ない場合は例外とするが、必ず定時に着席していること。 ・必ず学生証を所持するようにすること。 ・受講希望者は必ず1回目の授業に出席すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション(講義の概要、進め方、テスト関係などの説明) 【第2回】 プラトンの言語哲学 【第3回】 ソシュールの言語理論(意味するものと意味されるもの) 【第4回】 意味と指示の問題 【第5回】 固有名が指示するものとはなにか 【第6回】 意味についての観念説と命題説 【第7回】 意味についての心理説(言語表現が意味を持つとはどいうことか) 【第8回】 ベンヤミンの言語哲学(「言語一般および人間の言語について」読解) 【第9回】 ベンヤミンの言語哲学(「言語一般および人間の言語について」読解続き) 【第10回】 ウィトゲンシュタインの言語哲学(言語と世界との関係1) 【第11回】 ウィトゲンシュタインの言語哲学(言語と世界との関係2) 【第12回】 オースティンの言語哲学(言語のもつ行為的・振る舞い的な側面) 【第13回】 オースティンの言語哲学の批判的検討1 【第14回】 オースティンの言語哲学の批判的検討2 【第15回】 まとめ
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