Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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文化財科学研究 鈴木  稔
選択  2単位
【史】 14-1-3083-1961-12A

1. 授業の内容(Course Description)

 本授業では文化財の科学的研究方法について多角的に考えるために2つの作業を並行して進める。
 ①本学が立地する多摩地域は旧石器時代から現代に至る数多くの文化遺産に恵まれている。それらの調査・研究・保存・活用を目的として簡単なフィールド調査をおこない,それに基づいて発表・討論形式で授業を進める。テーマは各自に選んでもらう。
 ②海外の文化財を扱った日本語ほかの文献を輪講形式で読み進めることで、海外における研究の最新状況を知るとともに、各国の文化財科学の方法論的特徴、研究の今後の方向性を考える。取り上げる文献は各自の研究テーマに即して選ぶ。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 この授業では博物館学芸員や文化財専門職をめざす者に求められる幅広い知識と着眼力、加えて実用レベルの語学力の養成を図り、必要とする文献を検索し、読み取り、自分の研究や仕事に役立てることができる力を身につける。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 発表と討論からなる授業なので、出席(50%)と発表・発言の内容(平常点として50%)によって評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキストは用いず、プリントを配布する。
 参考文献は適宜指示する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業前の準備は発表者のみの課題ではない。事前に発表の概要を知らせるので、自分の専門以外であっても、鋭くしかも建設的な質問ができるよう予習しておくこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 日本史・文化財学専攻の大学院生は「文化財科学Ⅰ・Ⅱ」、史学科の学生は「文化財測定学」及び「文化財保存科学」の受講が望ましい。
 この授業の眼目は地域文化遺産および世界の文化財について広い視野を持つことにある。自分の研究テーマに直接結びつかなくても、普段から様々な分野に興味を持って知識を蓄積してほしい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 模擬授業
【第3回】
 テーマ・文献の選定
【第4回】~【第14回】
 発表・討論
【第15回】
 まとめ