Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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スポーツジャーナリズム論 I 川上 祐司
選択  2単位
【経営】 14-1-1120-3838-07

1. 授業の内容(Course Description)

 「スポーツジャーナリズム論Ⅰ」では、将来スポーツジャーナリストを目指す人材の育成を目的とする。
 先ずは「ジャーナリズム」の現状と課題について論じる。わが国の「ジャーナリズム」はスポーツを正しく伝えているのか?コマーシャリズムとオポチュニズムへの警鐘も鳴らされる中、スポーツジャーナリズムの期待とは何か。国内外のジャーナリズムの違い、また各報道事例を検証するとともにスポーツジャーナリズムの機能・役割について学習する。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 以下の業種・業務に必要な基礎知識を習得するとともに、スポーツ文化の発展に貢献・寄与を目指す。
 ・スポーツジャーナリスト、スポーツライター
 ・新聞記者、イベント報道担当者
 ・その他メディア関係者

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席:出席率70%以上が前提。 30点
 期末試験:40点満点
 レポート:期中に課題レポート3回実施。 10点×3
 以上を総合的に評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:花田達郎・ニューズラボ研究会 『実践ジャーナリスト養成講座』 平凡社
 参考文献:小田光康著 『「スポーツジャーナリスト」という仕事』 出版文化社
      仲川秀樹・塚越孝著 『メディアとジャーナリズムの理論-基礎理論から実践的なジャーナリズム論へ-』 同友館
      杉下茂著 『スポーツは誰のためのものか』 慶応義塾大学出版会
      小林淑一著 『スポーツビジネス・マジック-歓喜のマーケティング-』 電通
      木村元彦著 『争うは本意ならねど』 集英社インターナショナル

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 スポーツジャーナリストを目指す上で「スポーツ」を知ることは当然不可欠である。特に各競技の「歴史」について理解を深めるとともに、また、スポーツだけに捉われず、政治、経済、社会問題、国際動向などにも興味関心を持ち、メディアからの情報の収集を習慣化し知見を広げる。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 2020年東京オリンピック開催にあたり、スポーツビジネスは国内外において活況を呈することと予測される。その中で今後の日本のスポーツ市場を担う本校の学生には、「スポーツの本質」を十分に理解し、わが国のスポーツ文化発展・構築に貢献できる人材として活躍を期待する。なお、経営の一環を学ぶにあたり、授業進行においては時間・期限・約束の厳守などビジネスルールに準じるものとする。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス、授業の進め方、評価方法、留意点
【第2回】
 スポーツとは、スポーツの仕事とは、ジャーナリズムとは、スポーツジャーナリズムとは
【第3回】
 スポーツジャーナリズムの歴史、英国社会と市民革命、パブとジャーナリズム、
 自由民権運動とジャーナリズム、「小新聞」「大新聞」
【第4回】
 政治とスポーツジャーナリズム、プロパガンダ、オリンピック
【第5回】
 日本のジャーナリズムの現状と課題 〔外部講師〕
【第6回】
 メディアとスポーツジャーナリズム① FIFA、IAAF、IOC、ISL・電通・adidas
【第7回】
 メディアとスポーツジャーナリズム② NFL、放映権ビジネス
【第8回】
 メディアとスポーツジャーナリズム③ 日本のスポンサーシップ構造、企業とメディアとイベント、
 疑似イベント
【第9回】
 ニュースとは、スポーツニュースの特徴・機能・役割、日本の「物語化」とアメリカの「ロールモデル化」
【第10回】
 一般紙のスポーツジャーナリズム 〔外部講師〕
【第11回】
 報道事例検証① 2020年東京オリンピック誘致にみるジャーナリズム性(予定)
【第12回】
 報道事例検証② 企業スポーツ崩壊報道にみるジャーナリズム性(予定)
【第13回】
 報道事例検証③ Jリーグドーピング報道にみるジャーナリズム性(予定)
【第14回】
 スポーツ新聞社のスポーツジャーナリスト 〔外部講師〕
【第15回】
 まとめとテスト