Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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日中関係史 II 渡邉 公太
選択  2単位
【日本文化】 14-1-1310-3868-06

1. 授業の内容(Course Description)

 日本と中国は地理的に近接した隣国同士であり、歴史的に見ても極めて長い関係を共有しています。長年、日本は中国を世界の中心として見る向きが強かったのですが、明治以降はその旧い秩序に対する挑戦を試みます。その結果、現代にいたるまで、日中両国は「友邦」と「敵国」の間を揺れ動く複雑な関係を継続しています。
 本講義では、そんな現代の複雑な日中関係の原因となっている近現代日中関係の歴史を学ぶことで、日中両国の政治家や官僚、一般国民たちが互いをどう解釈し、自らを定義していたかについて考えてみたいと思います。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

・近現代東アジア国際関係史の基礎知識を習得する
・授業で学んだ知識を応用し、現代の東アジア問題を論理的に説明できるようになる

3.
成績評価方法(Grading Policy)

・定期試験(80%)
・平常点(20%):課題レポートや小テストを実施することがある

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

・教科書:川島真・服部龍二編『東アジア国際政治史』名古屋大学出版会
・参考書:授業時に適宜紹介する

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

授業ノートを読み返し、復習する。また授業で紹介する参考文献を読み、知識を広げる。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

積極的な質問を歓迎します。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第一回】
  イントロダクション
【第二回】
  戦前期日本の植民地主義
【第三回】
  第二次大戦後の東アジア情勢
【第四回】
  国共内戦と朝鮮戦争
【第五回】
  デタント時代の東アジア
【第六回】
  日韓国交回復
【第七回】
  ヴェトナム戦争と沖縄問題
【第八回】
  日中国交正常化
【第九回】
  中国の近代化路線
【第十回】
  冷戦後の東アジア
【第十一回】
  21世紀の東アジア
【第十二回】
  アジア主義の総括
【第十三回】
  アメリカから見た東アジア問題
【第十四回】
  現代の日中関係をどう考えるか――戦争責任問題
【第十五回】
  総まとめ