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授業の内容(Course Description) |
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「ヨーロッパ」という観念は、本格的には近代において成立しました。それは、18世紀から19世紀にかけての時期です。他方、ヨーロッパに成立する諸国家体系、すなわち近代国民国家の競合する国際関係の形成はヨーロッパ観念にとっては重大な競争相手となります。結局、制度としてのヨーロッパ・プランが実現するには第2次世界大戦による疲弊と国際的な地位の低下を待たねばなりませんでした。ここでは、ヨーロッパ文化の統一性を意識しながら、近代初期から20世紀前半までの主要な文化傾向をトピック的に扱います。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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1.ヨーロッパの文化的特性について理解すること。 2.現代世界の母胎としての近代とは何か、一定の答えを用意できるようにすること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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最後の授業で筆記試験を行います。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献は講義の中で紹介します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義中に取り上げるテキストや素材そのものが重要な参考文献になります。高校世界史の教科書や参考書、さらに概説的な通史をいつも参照できるようにしてください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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参考文献は興味関心に応じて積極的に手に取るようにしてください。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1、2回】 「ミッション」…イスパノ・アメリカの征服 【第3、4回】 グリム兄弟の神話…市民的ナショナリズム 【第5,6、7回】 「最後の授業」…言語政策とナショナリズム 【第8,9回】 大仏次郎と「ドレフュス事件」 【第10,11回】 『ブッデンブローク家の人々』…世紀転換期の文化 【第12、13回】 「モダンタイムズ」…都市大衆文化の成立 【第14回】 ショスタコーヴィッチの「第5交響曲」…社会主義の文化 【第15回】 まとめとテスト
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