Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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イギリス文化論 I 千森 幹子
選択  2単位
【教育文化】 14-1-1410-3872-13A

1. 授業の内容(Course Description)

イギリス文学とブック・イラストレーションに見るファンタジーの系譜の概説クラス。本講義では、ファンタジー作品とファンタジー絵画、特に、19世紀後半から20世紀はじめにかけて、イギリスで花開く絵本にみるファンタジー描写に、重点をあてて、論じていく。19世紀のウォーター・クレーン、ケート・グリナウェー、テニエルなどから、20世紀のアーサー・ラッカム、ハリー・クラーク、アトウェルやポガーニー、カイ・ニールセンなどに至る著名なイラスト作品をとりあげ、鑑賞、検証する。さらに、『アリス』を、ケース・スタディーとして取り上げて、挿絵におけるファンタジー描写の変遷についても、考える。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

ファンタジーを表象文化としてとらえる。
イギリスのイラストを知り、読み解く力を身につける
ファンタジーに対する関心を深め、その楽しみを探す
図像・映像を読む力を高める

3.
成績評価方法(Grading Policy)

授業中の小課題の提出20%。学期末試験60%。学期中の出席と講義中の発表20%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

随時、講義で紹介する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

ファンタジーの鑑賞は、皆さん方の感性が重要です。講義だけではなく、それ以外の時間でも、文学作品や、イラストに親しんでください。また、適時、紹介した参考文献についても、読了するようにしてください。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

遅刻や欠席に留意してください。
また、講義中の私語は厳禁です。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

第1回 はじめに
第2回 ファンタジー入門
第3回 イギリス文学におけるファンタジーの系譜①
第4回 イギリス文学におけるファンタジーの系譜②
第5回 イギリス文学におけるファンタジーの系譜③
第6回 19世紀イギリス、イラストレーションに見るファンタジーの系譜①
第7回 19世紀イギリス、イラストレーションに見るファンタジーの系譜①
第8回 20世紀イギリス、イラストレーションに見るファンタジーの系譜②
第9回 20世紀イギリス、イラストレーションに見るファンタジーの系譜②
第10回 ケース・スタディー①:19世紀から20世紀初めに至る『アリス』のイラスト変遷
第11回 ケース・スタディー②:20世紀前半の『アリス』のイラスト変遷
第12回 ケース・スタディー①:20世紀から現代に至る『アリス』の映画
第13回 ケース・スタディー②:20世紀から現代に至る『アリス』の映画
第14回 まとめ
第15回 学期末テスト