Web Syllabus(講義概要)

平成26年度

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日本の時事経済 II 池村 俊郎
選択  2単位
【経営】 14-1-1120-3394-36A

1. 授業の内容(Course Description)

 私たちが生きるわが国の現代という時代は、第2次大戦の焼け跡から再建された戦後日本の歩みから形づくられてきました。その歴史を振り返れば、日本経済という「生き物」が経済政策のメカニズムだけから生まれたものではないことは明らかです。戦後の日本が置かれた国際情勢と、1945年を境に起きた価値観の転換によって根底から揺すぶられた政治と社会の動きが密接に連関しています。その結果、復興から高度経済成長を経て、世界の主要先進国の仲間入りしてきたことがわかります。
 映像を通じて時代感覚を共有し、戦後現代史を俯瞰的に理解する試みとして、NHKの高度経済成長に関係した映像番組を補助教材として活用します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 戦後の日本経済史についてを政治と社会、国際情勢の動きとともに、俯瞰的な理解と知識の習得を目指します。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席30%、最終論文テスト70% 極端に出席率が悪いと評価対象にならないので注意すること。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 『日本経済読本(18版)』金森、香西他編 東洋経済新報社
 『戦後史』上下 正村公宏 ちくま書房文庫 など。前期に続き、講義内容を板書しますのでノートをしっかりとってください。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 関心あるテーマについて大学図書館ほかの図書を通じ、独習すること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 クラスでノートをとらない限り、何もえることがないことが実証されています。前年度も最終試験でノートを充実させた学生諸君は良い結果を出しています。出席する以上、自分の手でノートをとることを心しておいてください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 1960年代初頭の所得倍増時代
【第2回】
 東京オリンピック経済
【第3回】
 保守長期政権とインフレ時代
【第4回】
 環境破壊と国内社会混乱
【第5回】
 1970年代と経済先進国へ 
【第6回】
 ニクソン・ショックと通貨危機
【第7回】
 列島改造と石油危機
【第8回】
 高度成長の終焉と東南アジア諸国の反日運動
【第9回】
 経済大国へ
【第10回】
 第2次石油危機と日本産業の危機
【第11回】
 日米経済摩擦の時代
【第12回】
 バブル経済と冷戦の終わり
【第13回】
 失われた10年の始まり
【第14回】
 グローバル時代へ
【第15回】
 まとめと授業内試験